石橋陽彩、声優参加作のアカデミー賞に「うわー」

アカデミー賞受賞の吉報を受けて、舞台あいさつで日本語版主題歌を披露した石橋陽彩(左)と、ギターを奏でた藤木直人(撮影・村上久美子)

 第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を獲得したディズニー映画「リメンバー・ミー」(リー・アンクリッチ監督、エイドリアン・モリーナ共同監督、3月16日公開)の試写会が5日、大阪・TOHOシネマズ梅田で行われ、日本版の声優を務めた石橋陽彩(ひいろ=13)藤木直人(45)が舞台あいさつに登壇した。

 藤木のギターにあわせ、石橋が日本語版主題歌を披露。石橋はこの日朝、受賞を中継で見ていたといい「うわー、と、叫びたくなるくらいうれしかった。今日のイベントで、もっとお客様を感動させられるように歌わなきゃと思った」。歌い終えると「ドキドキしていたけど、途中、藤木さんと目が合って、緊張がほぐれて、気持ちよく歌えました」と笑顔で話した。

 一方、ギターで伴奏した藤木も「僕はもともと、高校2年でギターを始め、ギタリストになりたくて、この世界に入ったので、ギタリスト冥利(みょうり)に尽きますね」と満面笑み。アカデミー賞2部門受賞には「たいへんな作品に参加させてもらったんだな、と、あらためて思いました」と感慨深げだった。

 同作は、1年に1度だけ亡くなった家族に会える「死者の日」の祝祭を描いたミステリー・アドベンチャー。劇中、歌う場面も多く、藤木は「向こうの声優さんにあわせたキーで(楽曲が)作られていて、僕にとってはものすごく低くて。でも『キーはずらせません』と言われたので、そこは苦労しました」。石橋は「(主題歌は)大好きな歌。死者の国にいるひいおばあちゃん、ひいひいおじいちゃんに向かっても歌っていきたい」と話していた。