俳優市村正親(69)鹿賀丈史(67)市原隼人(31)らが3日、東京・帝国ホテルで、ミュージカル「生きる」制作発表会に出席した。
同作は映画監督黒沢明さんの52年公開映画「生きる」を世界初でミュージカル化するもの。
市村と鹿賀はダブルキャストで胃がんを患い余命わずかの主人公渡辺勘治を演じる。市村も14年8月、胃がん手術を行っている。「私の場合は早期発見だったので元気に生きている。そういう俳優にこの役がきたことは、役者の神様の采配なのかな」とほほ笑み、「胃がんになってもこんなに生きている。その証拠をみせているので、この作品は絶対に当たると思う」と話した。手術後、より一層パワフルに走り続ける市村はその原動力に子どもの存在をあげた。「10歳と6歳の子どもがいますが、歳がいってからの子なので、子どもにパパのエネルギーをみせないといけない」と語った。
また、市原は今回がミュージカル初挑戦となる。「ミュージカルは僕には合わないと思ってきたけど、30歳を超えて新たな世界に足を踏み入れたいと思った」と話した。きっかけは74歳になる父親の存在だった。「しばらく体調が優れず、今は車いすを自分で動かせない状態」といい、「おやじから『もっと若いうちにいろんな世界を見た方がいい』と言われた。その思いも含めて、敬意をもってミュージカルに参戦させていただきます」とアピールした。
演出を手がける宮本亜門氏(60)は「黒沢作品の世界初ミュージカル化を鹿賀さん、市村さんのダブルキャストで手がけられるのは演出家として大変光栄です。それぞれの個性を生かして、悲しい物語ではありますが、生きる喜びのある作品に仕上げていきたい」とアピールした。
同作は10月8~28日、東京・TBS赤坂ACTシアターで上演される。