床に倒れたプリンスさん遺体の現場写真を米誌公開

プリンスさん

 2016年、米ミネソタ州のスタジオ兼自宅で倒れ、57歳で死去した米歌手プリンスさんの死亡当時の現場写真を米誌が公開した。

 米ナショナル・エンクワイアラー誌最新号は、遺体となって床に倒れているプリンスさんの10枚におよぶ写真を公開すると同時に、薬物を過剰摂取していた真相について報じた。

 内部事情に詳しい人物が同誌に明かしたところによると、亡くなるまでエイズと闘っていたプリンスさんは、ひそかに鎮痛薬を入手するため、怪しげな薬物の仲介人らと取引をしていたという。内部関係者は同誌に、「彼はあと数カ月の命だと知っていた」と語っている。

 同誌はまた、警察関係者の話として、警察はプリンスさんの自宅兼スタジオ「ペイズリー・パーク」内を家宅捜索し、ビデオテープや書類などを押収。しかし、警察が到着前に、邸内から無数の薬が消えていたことから、証拠隠滅を疑っていると報じている。

 内部関係者の話によると、90年代にエイズと診断されていたプリンスさんは、死亡する半年前にエイズの末期であることを宣告され、激痛と闘う日々だったという。そしてついに2016年4月21日、エレベーター内で倒れているところを発見され、死亡が確認された後、遺体は検視事務所へと移送された。家族はプリンスさんがエイズ患者だったことが明るみに出ることを避けるため、すぐに遺体を埋葬したという。(ニューヨーク=鹿目直子)