つまみ枝豆を新社長に指名、たけし毒舌で猛プッシュ

つまみ枝豆(15年5月26日撮影)

 オフィス北野から今年3月に独立したビートたけし(71)が29日、芸能人ゴルフチャンピオン決定戦「第19回叙々苑カップ」(神奈川・レイクウッドGC)に出場して、オフィス北野の後継社長に指名したつまみ枝豆(59)を「株があるから大丈夫。破産してもらうのが一番いい」と、たけし流で後押しした。3年ぶり2度目の優勝を狙ったゴルフでは、62人中56位に終わった。

 たけしが“枝豆社長”誕生を強力にプッシュした。たけしは17日に、オフィス北野の森昌行社長(65)の後継候補に枝豆を挙げ、専務にはダンカン(59)という人事構想を提案していた。この日のラウンド後、たけしは枝豆について「新社長は愚痴をこぼしてたよ(笑い)。どっちにせよ、株があるんだからね。一番いいのは破産してもらうこと」と辛口の理屈で古巣の新体制作りについて語った。

 妻でタレントの江口ともみ(50)と一緒にラウンドした枝豆は「まだ、前の社長(森氏)が残っているので、その後ですね。半ば強制というか、一番暇なやつがやれっていうことなんですけどね」とぼやきながらも、師匠の指令に前向きな姿勢を見せた。

 たけしは新体制の業務内容についても提言。成人の日に営業停止した、着物レンタル業者の「はれのひ」を業務提携先に指名。「『はれのひ』と組んで、漫才師の衣装を貸せばいいだろう(笑い)」。枝豆は「タレント業で食べて行ければいいんですけど。なんでもやろうと思います。要請があれば遠洋漁業をやろうと思っている」と、お笑い、映画制作に次ぐ、経営の多角化を示唆。芸人、タレントの離脱が相次ぐ現状についても「大黒柱がいなくなったので収入的に大変。残っているのはジジイ連中ばっかりなので、若い子を育てないと。来る者拒まず」と公募する考えだ。

 森社長はこの日、後継社長について「将来の構想を語ったもので現時点で決定しているものはない」とコメントした。芸人、社員の離脱が相次ぐオフィス北野だが、先月24日には興収15億超の映画「アウトレイジ 最終章」のDVDが発売されるなど“北野武監督と森昌行プロデューサー”で作った映画の権利は、今後も大きな収入源。この行方を巡ってのさや当ては続きそうだ。【小谷野俊哉】

<たけし独立問題経過>

 ▼3月14日 たけしがオフィス北野を退社、独立が判明。タカはたけし軍団の事務所残留を表明。

 ▼同17日 たけしがTBS系「ニュースキャスター」で初めてコメント。

 ▼4月1日 軍団メンバーが森社長の経営を批判する声明文を発表。

 ▼同5日 「週刊新潮」で森社長が反論。

 ▼同6日 タカが「ミヤネ屋」で早期解決を示唆。

 ▼同7日 たけしが「ニュースキャスター」で週明け収束を語る。

 ▼同9日 森社長が事態沈静化に向けて軍団と話し合う旨を発表。

 ▼同15日 森社長、軍団で会合。

 ▼5月6日 タカが、AbemaTVでオフィス北野の規模縮小での再出発をコメント。

 ▼同17日 たけしがイベントで「つまみ枝豆社長、ダンカン専務に俺が決めた」と発言。