5月のカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した映画「万引き家族」(是枝裕和監督)が8日、全国329館で公開初日を迎えた。一夜明けた9日、犯罪でつながる家族を演じたリリー・フランキー(54)安藤サクラ(32)松岡茉優(23)樹木希林(75)らが、都内で舞台あいさつを行った。
是枝監督はいよいよ公開を迎えた感想を聞かれると、「もう少し小さく産んで、小さな声で届けていくような作品を作ろうと動きだしたけれど、結果的にこんなに広く遠くに届けられたのは、とてもいい形でスタッフとキャストが作品を支えてくれたからです」と、周囲への感謝を述べた。
安藤は「この家族と過ごした時間は短くて穏やかなのに、ところどころ、とんでもない興奮と爆発が起こる感じ。ここにいる皆さんはものすごい方なのに、納豆ご飯みたいな感じなんです」と独特の言葉で説明。「キャビアを食べているような感じなのに、いつも納豆ご飯のよう」と、豪華キャストが集結しながらも居心地の良かった現場を振り返っていた。
舞台あいさつには、子役の城桧吏君(じょう・かいり=11)、佐々木みゆちゃん(6)、共演した池松壮亮(27)も出席した。池松は「見終わった後すごく興奮して、『カンヌ取ってきてください』と監督と握手をしました。ずうずうしいことしたな、と思っていたけれど、カンヌからとんでもないお土産を持ってきてくださった。平成の終わりにこんなことが起こるなんて、平成生まれとしてはものすごくうれしかったです」と興奮を隠せない様子。「(劇中で)せりふがなかったので、しゃべりすぎてますね」と反省していた。