母がポーランド人!IQ146芸人ナポが第3戦予想

「2-2」の引き分けで日本代表の予選突破を予想したナポ

 日本人の父とポーランド人の母を持つハーフお笑い芸人ナポ(30)が、予選突破がかかったサッカー・ワールドカップ(W杯)日本代表のポーランド戦(28日午後11時試合開始)を予想した。IQ146という聡明(そうめい)な頭脳を持つ男が、ポーランド人の気質を踏まえ、見どころを分析した。

 「なにげにポーランド人」。その頭文字をとって「ナポ」という芸名。だが、146という高い知能指数を持ち、日本語、ポーランド語、ドイツ語、英語の4カ国語を操る秀才でもある。小学校の5年間をウィーンで過ごし、そこでドイツ語を習得。英語は日本に戻った中学時代、好きな女子から「その顔で英語を話せないのダサい」と言われ「悔しくて勉強した」という。「話せるようになったけどその子にはフラレました」と苦笑し振り返った。

 FIFAランク8位とH組では最高位のポーランドが、1戦残し1次リーグ敗退が決まっている。「ポーランドサッカーはカウンターベースですが、今はレバンドフスキ頼みの1トップで、正直おもしろくない」とし「欧州予選は失点もしたけど、それ以上にレバンドフスキが得点していた。それが、W杯では通じなかった」と冷静に分析した。

 ポーランド戦のカギを聞くと「レバンドフスキがスタメンに入るかどうか。スタメンに入っているほうが、日本にチャンスはある」という。「レバンドフスキは銀河集団(レアル・マドリード)への移籍話もあるので、すでに気持ちはクラブにいってるかもしれない。若手主体のほうがモチベーションが高く、むしろ難しい試合になりそう」。

 ポーランド人の国民性は「日本人と親和性が高い。勤勉で真面目。礼儀を重んじる」という。「夜行バスで座席を倒すのに、後ろの人に『下げていいですか』と許可をとる。日本人ですよ、もう!」と笑った。サッカー事情は「1番人気。子どもはみんなサッカーボールを持っています。ぼこぼこのコンクリの上で、ガレージをゴールにしてボールを蹴っている」と話した。

 予想は2-2の引き分けで、日本が1次リーグ突破。「(ポーランドは)腐ってもちゃんとした試合はしてくると思う」と話した。「個人的には、仮に日本が負けたら応援するところがなくなる」と笑いつつ、「ポーランド人はすでに冷めていると思うが理知的なので、ポーランドを応援するけど、日本が勝ったほうがいいと考えるだろう」と続けた。

 最後に「実は今、芸人をベースに会社員を普通にやっています」とまさかの告白。「全国で投資用のマンションを売っていて、主任なんです」と明かした。今の時代、不動産営業もつらそうだが「舞台で滑るほうが何倍もつらいです」と笑いを誘った。【川田和博】

 ◆ナポ 本名町田啓(まちだ・けい)。1987年(昭62)11月18日、東京都生まれ。「しゃべりだけで稼げるのはすごい」と芸人を目指し11年4月、太田プロエンタテイメント学院に入学。12年3月、同校卒業。同5月、太田プロ所属でデビュー。テレビ朝日系「アメトーーク」、テレビ東京系「やりすぎ都市伝説」、日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」などに出演。特技は競歩。176センチ、59キロ。血液型A。