山里亮太が読書のススメ 母校・関西大に著書を寄贈

芝井敬司学長(左)に新著を寄贈する山崎亮太

 南海キャンディーズの山里亮太(41)が20日、母校の関西大(大阪府吹田市)を訪れ、新著「天才はあきらめた」(朝日文庫)を寄贈した。06年発売「天才になりたい」を加筆し、再編集。芝井敬司学長(62)に新著を手渡した山里は読書について「読むと、どんなメディアよりも引き出しを増やしてくれるのが本」と語った。

 山里が在学中に住んでいた男子寮のエピソードを披露した。当時の男子寮が取り壊しになり、大阪での仕事の空き時間に様子を見に行ったところ、跡地に女子寮が建っていた。「ずっと見ていたらすっごい怖がられました」と明かすと、芝井学長も大笑い。

 関西大では、学生に読書の大切さを知ってもらう取り組みとして「新入生に贈る100冊」を展開している。芝井学長が「山里君の本も入れないといけないですね」と話すと、山里は「その取り組みに、こういう形でかかわれてよかったです」と満面の笑み。

 さらに読書についても話が弾んだ。最近の大学生は読書量が減っているといい、芝井学長は読書を習慣づけるきっかけとして「自分の好きなことや興味のあることでいいと思う。その奥にすごく広い世界がある。そんなイメージで考えています」と話すと、山里も「とっかかりに何冊か読んでみて、あの達成感と『いろんなものを得られたな』という感覚を覚えたら、そこから読書は続きますもんね」とうなずいた。

 さらに「読むと、どんなメディアよりも引き出しを増やしてくれるのが本」とし、「学生の人たちにも、本を読むことは本当に自分を豊かにしてくれることを伝えたいですね」と熱く語った。