スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(69)が5日、東京・渋谷の大盛堂書店で、初の小説「南の国のカンヤダ」(小学館)発売記念イベントを行った。
鈴木氏が、事務所のある東京・恵比寿のビルのエレベーターで出会ったタイ人女性留学生、カンヤダさんについて、“ほぼ”ノンフィクションで描いたという小説。カンヤダさんが留学を終えてタイに帰った後も交流は続いており、彼女に会いにタイに行ったこともあるという。
カンヤダさんの許可を得ていないため、「差し障りのある部分は本当じゃない部分も入れました」。女性セブンで17年3月から今年1月まで連載していたものを加筆修正して、小説に仕立て上げた。
鈴木氏は「今まで話したことないけど、実は若い男女をくっつけるのが大好きで、かなりの実績を誇っているんですよ(笑い)」と話し、「趣味が海を渡って、カンヤダをある男とくっつけるてんまつを描きました」と、著書について説明した。
ジブリ関連の著書は多数出版してきたが、それ以外で本を出すのは初めて。「ジブリの本は売れようが売れまいが知ったこっちゃなかったけど、今回は初めてドキドキしています」とぶっちゃけて、笑いを誘った。この日、さっそく読者から感想が送られてきたと明かし、「『感動で泣きました』と言われたのでうれしかったです」と胸をなで下ろした。
著書の映画化については「連載をしていたときからある実写映画のプロデューサーに『映画にする気はある?』と言われていました」と明かし、実写化に含みを持たせた。宮崎駿監督とのタッグでアニメ化する可能性について聞かれると、「ありえないですよ。『仕事しないで何やってた?』って言われそうじゃないですか(笑い)」と一蹴。さらに「会社のみんなには、『この本の存在を宮崎駿に知られないように』と言っています」と話して、笑いを誘った。
また「こんなこと言っちゃ申し訳ないけど、宮崎駿が引退してジブリが作るのをやめるんじゃないかとうわさが出たとき、誰より喜んでいたのが僕なんですよ(笑い)」との爆弾発言も。「その隙間に小学館の方がいらして、チャンスだと思って書いてみようと思った」と、執筆に至った経緯を明かした。