「ペンギン-」石田監督の熱い思いと天然キャラ感

アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」の初日舞台あいさつ。左から原作の森見登美彦氏、西島秀俊、蒼井優、北香那、石田祐康監督、竹中直人(2018年8月17日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 アニメーション映画の監督にはなかなか個性的な人が多いが、先日封切られたアニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」の石田祐康監督(30)もいいキャラクターだった。

 初日舞台あいさつの日、石田監督はブルーがグラデーションになったTシャツを着ていた。当日、キャストの蒼井優からプレゼントされたらしい。少し遅れた誕生日プレゼントだそうだが、うれしさ爆発、もらってすぐに着替えて登壇したようだ。作品の話より先に「恐縮ながら、今日は蒼井さんからプレゼントされたものを着ています。お気に入りの1枚ができました!」と、ものすごくうれしそうに明かした。観客もほっこりしていた。

 蒼井からは「本当に愛らしい方。全カットに愛情がこもっている」と言われ、竹中直人も「こんなにうれしそうに、ドキドキしている監督は初めて」。竹中とはセミ捕りトークで盛り上がるなど、緊張なのか天然なのか、とにかくイジられっぱなしだった。

 同作は石田監督にとっては長編デビュー作。作品の苦労を聞かれ「長いということですね」と答えると、司会者も「長編、ですもんね」と応じて笑いを誘った。締めには「最後まで見届けてやってください。よろしくお願いします!」と深々おじぎをして、熱い思いを語った。人柄がにじみ出るような舞台あいさつだった。