TARAKO「ごめんなさい」さくらももこさん悼む

04年6月、ちびまる子ちゃんの新エンディングソングを歌う爆チュー問題(爆笑問題)とTARAKO

フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜午後6時)で知られる漫画家さくらももこさん(本名・非公表)が、15日午後8時29分、乳がんのため亡くなっていたことが27日、分かった。53歳だった。

アニメ「ちびまる子ちゃん」で90年から主人公の声を務めている声優TARAKOが、さくらさんの死去を悼んだ。マスコミ各社にファクスでコメントを寄せた。

「『ご冥福』とか言えないです。ただただ、頭の中がぐちゃぐちゃです、はい。病気だったこととか、本当になにも知らなくて、ごめんなさいしかないです、ごめんなさい」と、突然の訃報に動揺した様子をうかがわせた。「早すぎます。まだまだやりたいことがいっぱい、いっぱいあったと思います。ずっとお会いしていなかったので、私の中のももこ先生は、ずっと小さくて可愛いくて、まあるい笑顔のままです。今はただ先生の分身でもある小学三年生の子に、嘘のない命を吹き込み続けることしかできないです」(原文まま)と悼んだ。

「ももこ先生へ。私がそっちにいったら、似たような声でいっぱいいっぱいおしゃべりしてくださいね。そちらで楽しいこといっぱいいっぱいしてくださいね」と呼びかけた。その上で、「優子ちゃん(アニメでお姉ちゃん役の声を務め、16年5月に乳がんで死去した声優水谷優子さん)に会ったらよろしくです。ももこ先生は『ありがとう』しかない恩人です」とつづった。

さくらさんが作詞したフジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜午後6時)の主題歌「おどるポンポコリン」を16年4月10日放送回から歌う、ゴールデンボンバー喜矢武豊(33)が27日、ツイッターで追悼のコメントを発表した。「こんなに若くして亡くなられるなんて…心よりご冥福をお祈り致します」。4人はオープニング映像で初めてアニメ化されており「さくら先生のおかげでアニメのオープニングをやらせていただいて、本編にも出演させていただいて、今も大変うれしく、誇らしく思っています」と感謝した。

15年のアニメ映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」の挿入歌「キミを忘れないよ」を歌った大原桜子の話 さくら先生の作品は、幼い頃から大好きでした。大人になり、仕事でまさか関われるとは思っていませんでした。「キミを忘れないよ」の作詞を初めて読んだときは、涙がホロッと出てきました。この曲を歌えるんだとうれしく思っていました。今はなんとも胸が痛いです。

アニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニングやエンディングを担当した「マナカナ」の三倉茉奈(32)の話 昔からちびまる子ちゃんが大好きで…20年ほど前アニメの主題歌を歌わせていただいていたことも。おどるポンポコリン、じゃがバタコーンさん、ちびまる子音頭。さくらももこさんとはレコーディングでお会いしたんですが、とても優しくてすてきな方でした。