道上洋三アナ2カ月ぶり復帰2キロ痩せ視界広がった

約2カ月ぶりに仕事復帰したABCラジオの道上洋三アナウンサー(撮影・村上久美子)

7月8日から髄膜腫治療のため、休養していた大阪・ABCラジオの長寿番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」(月~金曜、午前6時30分)の道上洋三アナウンサー(75)が3日、約2カ月ぶりに放送に復帰した。

「治療は毎日、午前中に終わるので、その後、筋トレして運動してたら、2カ月で2キロやせました。(髄膜腫の影響で)狭くなっていた両目の視界も、右目の視野が広がりました」

久々のラジオとは思えないほど、よく響く声。2時間半近くの放送を終えた後も元気いっぱいだった。

道上アナは06年にも髄膜腫治療のため、約3カ月休養し、当時残っていた腫瘍が大きくなったことで、今夏の治療休養を決断。「今度は手術はできない」部位だったため、鹿児島・指宿の陽子線治療センターで、入院治療を受けてきた。

「その施設が、リゾート一体型で、ホテルもあって、運動施設、プールもあって、ゴルフもできる。温泉やしね。毎朝10時には治療が終わって、目が見えにくい以外は元気やからね。腹筋とか(筋トレ)マシンとか、毎日やってました」と、入院生活を明かした。

入院前に入念な治療計画をたて、7月9日に入院。8月30日の退院まで、陽子線治療は全30回の予定で進め、治療も完遂。毎朝4時に起床し、軽い早朝食をとり5時から1時間散歩。8時に病院の朝食を食べ、9時すぎからの治療を経て、10時には1日の予定が終了していた。

副作用の影響も少なかったことから「2回ほどゴルフに行った」とも告白。髄膜腫の影響で、両目の外側視野が半分欠けていたが「あるとき、ボールがふっと右目で(見えない部分が)見えた」と、回復への手応えも感じ取っていた。

実は、約2年前から視野が狭くなりはじめ、当初は「前にもやってるから、次に悪くなったら(仕事を)やめようと思っていた」。治療後も、両目の視野は回復しないと告げられ、仕事継続に「揺れていた」とも漏らした。

「でもね、永六輔さんが『辞める辞めないは自分で決めるのではない。周り(スタッフ)の空気が決めること』と言うてはったの思い出してね。やっぱり、ここ(ラジオ)しかないと思いましてね」

16年7月に亡くなったラジオ界の先輩、永六輔さん(享年83)とは親交があり、六輔さんがフラリと、道上さんが放送中のスタジオに来ることもあった。亡くなる年の3月に会ったのが最後で、六輔さんは仕事を継続してきたことに「あんたがその場所にいて、ええ、とか、ああとか、声を出しているだけでいいと言われた」と語り、必要とされる限りは仕事を続ける決意をしたと聞いていた。

この際、病状の進行を気に病んでいた道上アナが不安を漏らすと「声が出なくはならないだろう。あんたが決めることではない」と諭されたそうだ。その言葉を胸に、スタジオへ戻ることを決意。体力を整え、復帰の放送に入った。「ええ、まだ、そういう空気ちゃいましたね~」。この日、スタッフから花束を渡され、道上アナは満面笑みで全快宣言をしていた。