宝塚大劇場、バウ公演「20数年ぶりになる」中止

宝塚歌劇団は4日、台風21号の影響で、兵庫・宝塚大劇場で上演中の月組公演「エリザベート-愛と死の輪舞-」と、同・宝塚バウホールの「New Wave-星-」の午後公演中止を発表した。

同劇団によると、本拠地やバウ公演の中止は「20数年ぶりになる」と言い、今年の大阪府北部地震や、西日本豪雨の際にも、チケットの払い戻し対応とともに予定通り上演していた。

同劇団は今回「台風21号が本日午後1時から3時ごろにかけて宝塚市に最接近し、公共交通機関などに甚大な影響が及ぶことが想定されるため」と説明した。

5組が順次、公演を行う同劇団では、上演日程が年間で決まっており、振り替え日程もとりにくく、ファンも観劇スケジュールを事前に計画しており、出演の劇団生も普段から有事に備えた出勤経路を確保している。このため、同劇団の本拠地公演が中止になることは珍しく、同劇団スタッフも「はっきりといつ以来とは分からないが、近年では記憶にない」と話した。

この日も午前11時開演の大劇場、バウ公演はともに、払い戻しにも対応しながら通常開催していた。

午後公演の払い戻しなど、詳細は公式ホームページに掲載される。

また、大阪・梅田芸術劇場で開催中の台湾先行公演になる星組公演「Thunderbolt Fantasy東離劍遊紀」「Killer Rouge/星秀☆煌紅」は、午後0時30分開演分は予定通りに上演され、同4時30分上演分も開催の予定だが、来場が不可能な場合は払い戻しにも対応する。