大竹しのぶ在宅介護の母が死去「あっぱれな人生」

大竹しのぶ(2017年6月15日)

女優大竹しのぶ(61)の母、江すてるさんが、今月1日に老衰のため自宅で亡くなっていたことが7日、分かった。96歳だった。大竹の公式ホームページで発表された。葬儀は家族葬で執り行ったという。

大竹は在宅介護を振り返ると同時に「96年のあっぱれな人生でした」と大往生を遂げた母をたたえ、「母の丈夫な肉体と、強靱(きょうじん)な精神力を受け継いでいるのだから頑張ろうねと、母の部屋で子供たち2人と誓い合いました」と、ファンに向けて前向きにメッセージをつづった。

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皆様へ

母・江すてるが、9月1日に永眠致しました。

96年の幸せな生涯でした。

5月ごろから少しずつ食欲が落ちたものの、6月には孫、ひ孫たちに囲まれ誕生日をお祝いすることも出来ました。

私の息子、息子の友人たち(彼らは卒業後も度々、母に会いに来てくれていました)から、96本のバラを頂き、「私は世界一幸せなおばあちゃんです。万歳!」と大きく両手を広げて叫んでいました。

6月、7月の猛暑が続き、徐々に食欲とともに体力が落ち、ベッドにいる時間が長くなりました。

1年程前から、在宅医療の先生、息子、娘たちとも話し、最期まで自宅でという気持ちは揺らぎませんでした。

8月になると飲み込むことも難しく、私たちにとっても辛く厳しい日々が続きました。

苦しい、苦しいと身体の訴えが多くなる中でも、最後まで感謝の言葉を言う母でした。

こんな身体になってしまって申し訳ない。

皆の役に立たなくては、早く元の身体に戻ってほしいと、訴えていました。

誰かのために生きること、それが母の喜びでした。

楽になることを望まず、最後まで役に立ちたいと願い、生きようと闘っていました。

苦しかったと思いますが、悲しくはなかったと思います。

96年のあっぱれな人生でした。

母の丈夫な肉体と、強靱(きょうじん)な精神力を受け継いでいるのだから頑張ろうねと、母の部屋で子供たち2人と誓い合いました。

介護という問題を通して、沢山の励ましのお言葉、お手紙に心より感謝します。

ありがとうございました。

大竹しのぶ