笑福亭仁鶴「百年祭」出演 1年2カ月ぶり舞台復帰

1年2カ月ぶりに舞台へ出演した笑福亭仁鶴=大阪市北区(撮影・村上久美子)=2018年9月7日

昨夏から休養していた上方落語の重鎮、笑福亭仁鶴(81)が7日、大阪・天満天神繁昌亭で、師匠の故6代目笑福亭松鶴さんの「百年祭」第1日公演に出演し、1年2カ月ぶりに舞台へ復帰した。

今月9日まで3日間、6代目松鶴門下が集い、出演する同祭の初日、その冒頭だった。「ご挨拶」のめくりが進められると「笑福亭仁鶴」の文字。満席の客席から万雷の拍手を浴び、仁鶴が姿を見せ、立位のまま話し始めた。

「3日間、おかげさまで大入り。楽屋で喜んで、喜んで、寝ころんでる者もおります」と、いきなり言葉遊びで笑わせ、客席は爆笑。師匠が生まれた1918年(大7)には「米騒動が起こった年でしてな。スペイン風邪の流行もあったらしい。まあ、ろくな年やありませんな」と、まるでネタを運ぶように、流ちょうにトークを続けた。

自身が24歳で師匠のもとへ弟子入りした際を振り返っては「上方のはなし家も20数人ほどで、それがいまや250人。これを師匠が知ったら喜んではるのか、『そないいらん』言うんか…」。毒っ気とちゃめっ気を持ち合わせた師匠にならい、再び客席をわかせた。

仁鶴は昨年5月ごろから体調を崩し、レギュラー番組を休むなどし、同6月初めに最愛の夫人を亡くして以降は精神的ショックも重なり、大阪・なんばグランド花月などの舞台出演や、レギュラー番組をたびたび休演。同7月上旬以降、舞台に上がっていなかった。

ただ、精神的な疲労も徐々に回復。今月5日には、師匠の6代目松鶴さんの三十三回忌法要へ出席し、仕事復帰にも「頑張ります」と意欲を見せていた。