西野七瀬卒業、1年以上前から話し合い 来年卒コン

6月、過去の神宮球場ライブの記事を前に笑顔を見せる西野七瀬

乃木坂46の絶対的エース、西野七瀬(24)が、グループから卒業することが20日、分かった。公式ブログで発表した。年内いっぱいで活動を終了し、来年卒業コンサートを開催する。卒業後も芸能活動を続けるという。国民的な人気グループとなった乃木坂46の躍進をけん引した24歳のトップアイドルの卒業は、ファンの間で衝撃が広がりそうだ。

西野がブログで「いきなりですが皆さんに伝えたいことがありまして」と切り出した。午後8時。「約7年間、本当にお世話になりました。わたくし、西野七瀬は年内の活動をもって乃木坂46を卒業いたします」と伝えた。

乃木坂46で過ごした7年を感慨深げに振り返った。

「いろんな人に出会って、いろんな感情を知って、未完成だった私は作られていった気がします。語りきれないほどの大切な思い出がいっぱいです。めちゃくちゃ楽しかった!! 私の人生の中でたぶん一番、華やかで刺激的に生きた時間だったんじゃないかな。と今、思います」

11年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。柔らかい関西弁と控えめな雰囲気、はかなげな笑顔で人気を博し、握手会やグッズの人気は常にトップクラスをキープ。芸能界以外にも、卓球女子の平野美宇(18)らファンが多く、立憲民主党の枝野幸男代表も今年1月、「(ファンからの)個人推しでは、白石(麻衣)さんや西野さん推しの方が多いのかもしれない」などと、西野人気はファンの枠を超えて語られた。

卒業については、1年以上前から所属事務所と話し合ってきたという。「1人になってからも、このお仕事は続けていきたい」としており、卒業後も芸能活動を続ける。年内いっぱいで活動をいったん終了し、来年卒業コンサートを開催する。ファンやメンバー、スタッフに感謝した上で、「やっぱりライブ好きなので、みんなで楽しく盛り上がって、、それで乃木坂46を最後にしたいですね」とつづった。

乃木坂46では今年5月、デビューから5作連続でセンターを務めた生駒里奈(22)が卒業。白石麻衣(26)斎藤飛鳥(20)とともに人気スリートップを形成している西野の電撃的な卒業は、ファンにも衝撃を与えそうだ。生駒や、日本テレビアナウンサーとなった市来玲奈(22)ら、芸能界で活躍するメンバーも増えてきている。西野は女優やタレントとして活動していくとみられ、今後の動向にも注目が集まる。

◆西野七瀬(にしの・ななせ)1994年(平6)5月25日、大阪府生まれ。11年8月乃木坂46加入。愛称「なーちゃん」「ななせまる」。イラストが得意。これまで発売された全21枚のシングルで選抜入りし、14年4月発売の「気づいたら片想い」をはじめ、現役メンバー最多のシングル6作でセンターを務めた。15年4月からファション誌「non・no」専属モデル。159センチ。血液型O。

◆乃木坂46(のぎざかフォーティーシックス)11年8月、AKB48の公式ライバルとして結成。最終オーディションが行われた東京・SME乃木坂ビル(現在は売却)と、「AKB48より人数が少なくても負けない」という思いがグループ名の由来。秋元康氏がプロデュースを手がける。12年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」でデビュー。15年から3年連続で「NHK紅白歌合戦」出演中。昨年12月「インフルエンサー」で日本レコード大賞受賞。累計発行32万部の白石のセカンド写真集「パスポート」をはじめ、メンバーの写真集が軒並みヒット。