渡辺大「ウスケボーイズ」初日、ワインに込めた思い

映画「ウスケボーイズ」の公開初日舞台あいさつを行った渡辺大(左から3人目)ら(撮影・松本久)

俳優渡辺大(34)が20日、東京・新宿の新宿武蔵野館で、主演映画「ウスケボーイズ」(柿崎ゆうじ監督)の公開初日舞台あいさつを行った。

日本のワインを世界レベルに引き上げた先駆者の思いを受け継いだ若者たちのストーリー。渡辺は、苦悩しながらもワイン造りに実直に挑む青年を演じた。

「この映画をきっかけに、日本の中でもワインを飲む文化が普及すればいい」とあいさつした渡辺。

劇中ではワイン造りの師匠が登場するが、自身にも2人の師匠がいるという。「1人は(8月に死去した)津川雅彦さん。17歳からいろんなことを教わりました」としのんだ。もう1人は、10歳の時に乗馬を学んだ栃木県の乗馬クラブの関係者。「今、俳優として馬に乗れることが大きなスキルになっている」と感謝した。そして、2人に向けて「いつまでも『まだまだだな』と言ってもらいたい」の言葉を送った。

同作は、マドリード国際映画祭で外国語映画部門最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞。「アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭」でも、外国語映画部門最優秀監督賞と最優秀主演男優賞を獲得するなど、4冠に輝いている。

さらに現在、「ミラン国際フィルムメーカー映画祭」でも5部門にノミネートをされている。海外での相次ぐ高い評価に、渡辺は「ワインの本場で、ドスンとはまってくれたのならばうれしい。受賞はうれしかった」と振り返った。

イベントには出合正幸、内野謙太、竹島由夏、伊藤つかさ、柿崎監督も登壇した。