尾上菊五郎、初春歌舞伎は「冗談から出来上がる」

国立劇場初春歌舞伎公演「通し狂言 姫路城音菊礎石」の取材会に出席した、左から尾上菊之助、中村時蔵、尾上菊五郎、尾上松緑

人間国宝の歌舞伎俳優尾上菊五郎(76)が15日、都内で、来年1月の東京・国立劇場の初春歌舞伎公演「通し狂言 姫路城音菊礎石(ひめじじょうおとにきくそのいしずえ)」(1月3~27日)の取材会に出席した。

毎年、流行語や時事ネタを取り入れた演出がある初春歌舞伎。菊五郎は「姫路城から下町ロケットを飛ばすか!」と、長男尾上菊之助(41)が出演して話題のドラマを挙げれば、菊之助も「(夫婦役相手の尾上)松緑さんに『ボーッと生きてんじゃねえよ!』と言われないようにしたい」と、NHKの人気クイズバラエティー「チコちゃんに叱られる!!」のせりふを出して笑わせた。

菊五郎は「さっき楽屋では、この際パンダでも出しちゃおうかと話していた。こういう冗談から出来上がっていく。お正月らしく、明るく楽しく、分かりやすくテンポアップした歌舞伎を作っていきたい」と話した。

姫路城を舞台に、伝説とミステリー、お家騒動や夫婦の苦悩などを織り交ぜた物語。ほかに中村時蔵、尾上松緑が出席。