「君の名は。」共演者が市原さん悼む「実感湧かず」

アニメ映画「君の名は。」完成試写会 浴衣姿で笑顔を見せる、左から市原悦子さん、谷花音、上白石萌音、神木隆之介、長沢まさみ、新海誠監督(2016年7月7日撮影)

12日に亡くなった市原悦子さん(享年82)が出演した16年公開のヒットアニメ映画「君の名は。」の監督、出演者らが市原さんの訃報を悼んだ。

市原さんが演じた一葉の孫で、主人公三葉を演じた上白石萌音(20)は「実感が湧かず、うまく言葉にできません。小さいころから『まんが日本昔ばなし』が大好きで、市原さんのお声に育てていただきました。『君の名は。』で、その柔らかなお声とお人柄を肌で感じながらお芝居させていただいた時間は、生涯忘れることのできない宝物です。たくさんの優しさを、本当にありがとうございました。どうか安らかにお休みください」とのコメントを発表した。

新海誠監督(45)はツイッターに「市原悦子さんのご訃報、信じがたく、とても残念です。僕は『まんが日本昔ばなし』で育ちました。『君の名は。』の収録で初めて市原さんにお会いした瞬間、初めてセリフをいただけた時の感動、披露試写であたたかいお言葉をいただいた時、すべてつい昨日のようです」とのコメントを掲載した。

同作の楽曲を手掛けたRADWINPSのボーカル野田洋次郎(33)もツイッターで「『日本昔ばなし』が僕はずっと大好きで市原さんにしかないあの声での語りが大好きでした。『君の名は。』で共演させていただいて本当に幸せでした」と振り返った。