渡辺謙「王様と私」日本公演「気負わずやりたい」

ケイダッシュグループ新年会で記念撮影する前列左から秋川雅史、南野陽子、高橋克典、川村龍夫会長、堺正章、伊原剛志、永井大、2列目左からはなわ、スザンヌ、平祐奈、渡辺謙、ジェジュン、押切もえ、原口あきまさ、3列目左から増田修一朗、天野義久、大鶴義丹、渡辺大、岡田亮輔(撮影・中島郁夫)

芸能事務所「ケイダッシュグループ」の新年会が18日、東京・港区のゼックス愛宕グリーンヒルズで行われ、堺正章(72)高橋克典(54)渡辺謙(59)ら所属タレントが参加した。

平成時代が30年で終わりを告げようとしていることに堺は「平成はデジタル化が幅をきかせた時代だった。AI(人工知能)などで人間の要素がなくなってきている。でも、エンターテインメントだけはロボットにはできない。その自負と誇りを持っています」と胸を張った。その後で「でも、メーカーが渡辺謙を作るかもしれないけど…」。ジョークを付け足して盛り上げた。

その渡辺は米女優ケリー・オハラとダブル主演するミュージカル「王様と私」の日本公演を7~8月上旬に東京・渋谷の東急シアターオーブで上演することが決まっている。海外キャストが中心で全編英語。同作が日本で英語上演されるのは初めてだ。

渡辺にとっては15年と16年に米国で、18年に英国で上演した代表作になる。昨年1月、英国での上演が決まった時には「もう十分かな…」との思いもあったが、日本公演が決まると、自分の出演しない「王様と私」は想像ができなかったという。「50代最後で良い区切り。気負わずにやりたい」と静かな闘志を燃やしていた。

高橋は「50代半ばになったので、自分の歩幅で新しい夢を探しながらやっていきたい」。そして、昨今、自然災害などの被害に苦しむ人が多いことを念頭に「皆さんに楽しんでいただけるように、心が温かくなるようにしたい」と俳優としての心構えを語った。

また、堺は女優として活動する次女小春(24)が、3代目として「『堺』を継ぎたい」と公言していることに「後継者ができてうれしい。多難の船出が始まったが、よりよい船出にしてほしい」とエールを送った。