デーモン閣下「会話の弾む人物」北尾光司さん悼む

デーモン閣下(2019年2月11日撮影)

好角家で知られるデーモン閣下が、慢性腎不全のため亡くなった元横綱双羽黒の北尾光司さんを追悼した。

デーモン閣下は3月30日、ブログを更新。「吾輩の世を忍ぶ仮の姿において、双羽黒は初の『齢下の横綱』であった。大乃国は初の『同学年の横綱』であった。長く大相撲を見続けてきた吾輩にとって、横綱が同世代になることはかなりの出来事であった。しかも双羽黒は当時の『史上最も身長の高い横綱』、大乃国は『史上最も体重のある横綱』、同世代の代表である彼らの類い稀なる『Bigな』素質に、『俺たちは何か大きく世の中を変える世代だ』と大いに期待していた」と北尾さんが活躍した当時を振り返った。

デーモン閣下は当時連載していた大相撲専門誌で北尾さんらを厳しく批評していたというが、「それもそんな期待があったからこそであった」とつづった。

北尾さんは大相撲を現役横綱のまま廃業し、プロレスラーに転身したが、北尾さんの前途に期待していたというデーモン閣下は、北尾さんの入場テーマ「超闘王のテーマ」を手がけるなどした。「プロレスラー北尾光司のデビュー戦、東京ドームは、吾輩が初めて東京ドームに足を踏み入れた日でもあったが、自作の音楽に乗って彼が現れた時、吾輩も興奮した」という。

また、「吾輩とは会話の弾む人物であった」とデーモン閣下。「彼とプロレスの話はほとんどしたことはなかったが、大相撲については彼が土俵を去ってかなりの年月を経た…確か朝青龍の全盛期だから15年くらい前、つまり土俵を去って10数年後でも相撲論…例えば、立ち合いの技術の話で、自身が栃錦の春日野さんから教えてもらったことと相撲の一門での指導の違い、モンゴル勢の傾向などについて吾輩に熱心に解説してくれたことが今でも非常に印象に残っている。今思えば、吾輩が故人と会ったのはその日が最後であった」と振り返り、「ついに世仮の齢下の元横綱が鬼籍入りだ。何でも『初めて』でも嬉しいわけではないぞ、と北尾に言いたい。55歳。早い。立ち合いの時の当たる角度、もう一工夫を求めたい」と悼んだ。