沢口靖子「科捜研の女」20周年、初の1年間放送

制作発表会に出席した、左から風間トオル、沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美

平成を駆け抜けた「マリコ」がテレビ朝日系の木曜ミステリードラマ「科捜研の女」(18日スタート、午後8時)の制作発表で、重責を担う覚悟と意気込みを語った。主演の沢口靖子(53)が8日、都内の同局で会見に応じ、「科学と人間を緻密に描いた『科捜研の女』が今年20周年を迎えました。現場のムードはとても高揚しています」と、誇らしい表情で話した。

ドラマは99年10月にスタート。今年20周年を迎えた。毎年のように放送され、平均視聴率はシーズン3以降、常に2桁キープする人気の長寿ドラマとなった。今年はテレビ朝日も開局60周年。それぞれ節目を迎えることから、20年3月まで1年間の放送を発表した。過去に2クールの放送は5回あったが、通年は初。同局プライム帯ドラマでは、98年11月の「暴れん坊将軍」以来20年ぶりとなる。

冒頭で高揚感を口にした沢口は出演者全体の気持ちを代弁。「きっとそれ(高揚感)が画面にも出ていると思います」と続けた。通年放送の取り組みにも襟を正した。「頂いた使命の大きさに心が躍りました。作品を評価していただいたからこそと受け止め、心から感謝して、フルマラソンを走り抜きたい」と語った。

初回放送からドラマに携わるのは、出演者、脚本家やプロデューサーも含めたスタッフの中でも、沢口が唯一。この日の会見には、長年の相棒、内藤剛志(63)若村麻由美(52)風間トオル(56)も登壇。風間は「やっちゃん(沢口)大丈夫かな。体力的に倒れなければいい」と気遣った。

内藤は自身が演じる土門薫刑事が、沢口演じる榊マリコと男女関係に発展しないことを不満げに漏らした。「20年やって(2人の関係が)接近しないのはえらいこと」。この発言に沢口はサバサバと「そうですね」と流した。内藤が「嫌なんですか?」と突っ込むと会場が和んだ。シーズン19では2人の恋は芽生えるのか。【川田和博】