宝塚105期生40人が初舞台 ラインダンス披露

初舞台を踏んだ105期生(撮影・加藤哉)

今年3月に宝塚歌劇団へ入団した105期生が19日、兵庫・宝塚大劇場で、宙組公演「オーシャンズ11」初日を迎え、初舞台を踏んだ。

入団前から劇団内外から注目されていた稀惺(きしょう)かずとらがおり、元気と明るさが武器の新入団生。105期生40人は、劇中曲の「JUMP!」「NEVER GIVE UP」にのり、ロケットまでの振付にバック転が入るなど、元気いっぱいのラインダンスを披露した。

105期生は3月1日午前に宝塚音楽学校を卒業し、同日午後に劇団で入団式。本名から芸名を得て、約1カ月に及び、稽古を重ねてきた。同期全員で取り組む舞台は最初で最後。演出は初舞台作「オーシャンズ11」の小池修一郎氏が担当した。

小池氏は稽古後、取材に応じ、105期生に対して「ラインダンスは、ある程度のパターン、スタイルはある(決まっている)が、その中でも、少しでも自分たちのもの(個性)を押し出そうとする意志を明確に感じさせる子たちだな」と印象を語った。

また、今年の振付は、劇団OGの御織ゆみ乃氏が受け持ち、今月10日の稽古場取材で「この初舞台生(のラインダンス)を見て、ネバー・ギブ・アップ、あきらめちゃいけないという精神が伝われば」と説明していた。

「平成最後」の初舞台生となった105期生40人は、5月27日の宙組宝塚公演千秋楽まで、ラインダンスを披露。「令和最初」の初舞台生にもなる。