宝塚5年半ぶり座席料金値上げ 演出多様化コスト増

現在、東京宝塚劇場で上演中の花組公演「CASANOVA」に主演し、希代のプレーボーイを演じている花組トップ明日海りお(撮影・村上久美子)

宝塚歌劇団は22日、10月から、兵庫・宝塚大劇場と東京宝塚劇場の座席料金を一部値上げすると発表した。値上げは約5年半ぶり。劇団を運営する阪急電鉄は「近年、音響や照明といった舞台装置が高度化するとともに、演出も多様化しており、公演にかかるコストが増している」と説明している。

宝塚大劇場では、最も高いSS席が500円増しの1万2500円に、S席も500円増しの8800円、東京宝塚劇場もSS席が1万2500円に、S席は8800から9500円に値上げされる。

A席、B席などは料金をすえ置く。入団7年目までの若手による新人公演は、SS席、S席がそれぞれ100円値上げされる。

料金の改定は、宝塚公演が10月4日開幕の月組公演「I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-」、東京公演は10月18日初開幕の花組公演「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」「シャルム!」から。花組公演はトップ明日海りおのサヨナラ公演になっている。