八名信夫「よくぞ僕に声を」障がい者らのアート展示

「NHKハート展」で、自ら撮影した写真の前で記念撮影する八名信夫(撮影・大井義明)

悪役商会の八名信夫(83)が25日、東京・東急百貨店渋谷・本店で、「第24回NHKハート展」開会式に出席した。

全国の障害のある人から寄せられた50編の詩と、Dream Amiや篠田麻里子、三浦大知ら50組の芸能人からボランティアで寄せられたアートを展示するイベント。18歳の発達障害の女性の1編の詩に合わせ、女性の祖父母を自ら撮影した写真を提供した八名は「60年間、悪役ばっかりやってきました。今回、感動しました。初めてです、60年で。人の心の言葉というのが温かく伝わってきました」とあいさつ。「よくぞ僕に声をかけてくださいました。いいこと、したことないんです。最近は青汁屋のおやじみたいに思われてます」と笑いも誘った。

最近は岡山、熊本、東北など被災地を巡って映画を撮影していることも明かし「被災地を回りながら、こういう、心の本当の言葉を表している子供さんたちがいることを、皆さんに知ってもらえるために動いてみたい。汗を流して頑張ります。」と話した。

女優鈴木ちなみ(29)や、NHK上田良一会長も出席した。東京展は5月5日までで、その後全国10カ所を回る。入場無料。