岡田准一主演の「白い巨塔」は「答え合わせ」の1つ

 

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

V6岡田准一(38)が8日、都内で行われたテレビ朝日開局60周年記念5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔」(5月22~26日午後9時)の制作発表記者会見に出席した。同作に主演し、主人公の財前五郎を演じる。岡田にとっては、「答え合わせのような作品」のうちの1つだという。

大作に臨んだ心境を聞かれると、岡田は「平成から令和に時代が変わっていく中で、最近の5作品が、若い頃からの答え合わせみたいな感じなんですよ。この『白い巨塔』はその3本目くらいなんです」と答えた。

今や日本アカデミー賞の常連となった岡田にとって、若い頃のターニングポイントとなった作品がある。01年10月に放送されたテレビ朝日系ドラマ「反乱のボヤージュ」だ。渡哲也(77)や、「白い巨塔」でも共演している八嶋智人(48)らがキャストに名を連ねていた。

「『反乱のボヤージュ』は、個人的に、芝居をやる上では大きなっかけとなったターニングポイントの作品なんです」

さらに、「脚本家の方(野沢尚さん)の師匠が、今回の『白い巨塔』の鶴橋(康夫)監督なんですよ」と明かした。「あれから18年たって、鶴橋監督と作品をやるっていうのは、昭和を生きてきた自分たちの、答え合わせのような感覚ですね」と話した。

6月21日には主演映画「ザ・ファブル」の公開を控えている。「アクションを勉強させていただいていたけど、現代もののアクションってなかなかお話がなかったところで、久しぶりに『ザ・ファブル』でそういう作品に出させていただくことになったんですよ」。さらに、来年には主演映画「燃えよ剣」の公開もある。「『燃えよ剣』まで、5作品くらい答え合わせみたいな作品が続いているんですよ。どれも区切りのような感じで、全力で臨ませていただきました」と明かす。

令和がスタートし、岡田の意識はどう変わったのか。「いろんな時代の移り変わりを経験して、実際に元号が令和に変わるところも経験しました。やっぱり、1つの区切りとして変わると思います。これっていうものではないですけど、自分もどんどん変わっていくだろうなって思います」。いくつかの「答え合わせ」を経て、さらに俳優として磨かれていきそうだ。