広瀬すず「なつぞら」勝手に出て行け21・1%

NHK「なつぞら」の会見を行った左から松嶋菜々子、粟野咲莉、広瀬すず、草刈正雄、藤木直人(2019年3月6日撮影)

女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の14日に放送された第38回の平均視聴率が21・1%(関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、吹雪で荒れた天気の翌朝、天陽(吉沢亮)が柴田家を訪れ、なつが家に来ていないことを告げた。すると柴田家の面々はあわてだし、照男(清原翔)はなつを探しに行こうとした。森の奥に住む弥市郎(中原丈雄)の家で一夜を過ごしたなつは、翌朝に無事に帰宅すると、みんなに謝った。心配してきてくれた天陽を見送る際、なつはアニメーターになりたいことを打ち明けた。天陽はなつへの思いを伝えることができなくなってしまった。その晩、剛男や家族みんなに、「私を東京に行かして下さい。何年かしたら」とお願いした。すると泰樹は「お前の顔は見たくない。いますぐ、勝手に出て行け」と大きな声を上げた。なつは「分かった。どうもすみませんでした」と部屋に泣きながらいくと、富士子が駆けつけ「出て行くあんたに申し訳ない言われるくらいなら、憎まれた方がまし。ひとりで抱え込むなら家族はいらないっしょ」となつのほおをたたいた。そして涙するなつをそっと抱きしめた。剛男からは「どっちにしろ学校はでてくれ。なつが自分で考えて答えを出せばいい」と言われ仲直りしたが、なつは東京へ行く本当の理由を話せずにいた、という内容だった。