松坂桃李「もっと時代劇盛り上げたい」監督らも絶賛

映画「居眠り磐音」初日舞台あいさつで鏡開きをする松坂桃李(左から4人目)。左から杉野遥亮、柄本佑、芳根京子、1人おいて木村文乃、谷原章介、石丸謙二郎、本木克英監督(撮影・大井義明)

松坂桃李(30)が17日、東京・丸の内ピカデリーで、主演映画「居眠り磐音」(本木克英監督)の初日舞台あいさつに登壇した。

時代劇初主演の松坂について、本木監督は「日本映画の歴史は100年以上あるんですが、京都で時代劇映画を作ってきた歴史もそのくらい。そういう人たちは活動屋と呼ばれていた。今かなり数は少なくなってきたんですが、踏ん張って京都で頑張っているスタッフがいます。時代劇は主役がとても大事。主役が映画を引っ張っていけるかどうかということで、京都の活動屋たちは『ようやく1人、発見できた。松坂君だ』と言っておりました」と絶賛。会場から拍手が起き、本木監督が「たくさん作品に出て、お忙しいとは思いますが、定期的に時代劇はやっていただきたい」と続けると、松坂は「ぜひ。もっともっと時代劇を盛り上げたい」と意欲を見せた。

共演の木村文乃(31)も自身にとってのヒーローを聞かれ「これはもう松坂さんだなあ」と即答。「宣伝でバラエティー番組に出させていただくことがあるんですけど、慣れてないことをしなきゃいけないので、てんやわんやになったり何言ったりしていいか分からなくなっちゃうことがある。松坂さんとご一緒だと、すべてを完璧におだやかにやってくださるから、隣にいてニコニコしているだけでいい。こんなヒーロー他にいない」。松坂は照れ笑いしながら「何でもやります。コントだろうが何だろうが。何事も楽しんでやれればいいな、と思います」と返した。

所属事務所後輩の杉野遥亮(23)も「僕はやっぱり松坂さん。すごいいつも僕が頑張って頑張って。同じ作品を出させていただいても、さらに先を走っている。バラエティー番組でもそうですけど、優しい。つたない僕をいつもフォローしてくださって…ありがとうございます」と答えた。

同作品は麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧被告(52)が出演予定だったが、逮捕を受けて代役を奥田瑛二(69)が務め再撮影、再編集されて公開にこぎつけた。松坂は最後に「ここまで来たら本当に何も言うことはありません。撮影を終えてから、今日この日まで導いてくれた(松竹)宣伝部のみなさん、ありがとうございました。この日を迎えられたことを本当にうれしく思い、京都のスタッフさんと作った、令和初の時代劇エンターテインメント作品です」とあいさつした。

ほかに芳根京子(22)柄本佑(32)石丸謙二郎(65)谷原章介(46)らも登壇した。