前川清7月発売アルバムには元妻・藤圭子さん楽曲も

デビュー51年で初の野外フェスに出演した前川清(撮影・松本久)

前川清(70)が18日、福岡・海の中道海浜公園で、歌手デビュー51年で初めて野外フェスティバルに出演した。

公演前には「お客さんは若い人たちばかりなんでしょ? 不安しかないよ」とこぼしていたが、実際に約5000人を前にしたらノリノリ。「内山田洋とクール・ファイブ」時代のデビュー曲「長崎は今日も雨だった」やヒット曲「そして、神戸」などを、いつも通りの直立不動の姿勢で熱唱。手拍子が湧き起こると「本当にうれしい」「生きていてよかった」と笑顔で感激していた。米歌手レイ・チャールズさんの「Unchain My Heart」を英語歌唱した際には、ファンクバンド「在日ファンク」の浜野謙太(37)もコーラスで参加。会場をさらに盛り上げた。

イベント後には「父親に肩車をされて見ていた子どももいた。今までにない経験ですごくパワーをもらった。楽しかったし、また出たいね」と額の汗を拭った。

初の野外フェス参加は、友人のコピーライター糸井重里氏(70)が仕掛けた。糸井氏は82年のソロデビュー曲「雪列車」や昨年発売の50周年記念曲「初恋」を作詞するなど、公私にわたって前川を応援している。スタッフによると「『前川清』というすばらしい歌い手を知らない若い人たちにも、前川の良さを知って欲しい」との強い思いからブッキングをしたという。

7月3日に発売するカバーアルバム「My Favorite Songs」には、2013年に62歳で亡くなった元妻・藤圭子さんのヒット曲「京都から博多まで」を収録した。これまで、藤さんの曲をステージで歌唱したことはあるがCDに入れるのは初めて。「彼女のファンだった人に、少しでも喜んでもらえたらうれしい」との思いからだという。

故郷の長崎・佐世保に近い福岡で充電をした前川。「まだまだ頑張らないといけないとつくづく思ったよ」。古希を迎えて一層の飛躍を誓った。