茂木氏、安倍首相批判に異論「有権者の方が問題」

茂木健一郎氏

脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、賛否を呼んでいるトランプ米大統領の大相撲観戦とトロフィー贈呈式について「おおむね成功だったのではないか」と私見を述べた。

茂木氏は27日、ツイッターを更新。前日にトランプ大統領とメラニア夫人が安倍晋三首相、昭恵夫人とともに大相撲夏場所の千秋楽を現職の大統領として初観戦し、土俵上で初優勝した朝乃山(25=高砂)に「米国大統領杯」を贈呈したことに触れ、「おおむね成功だったのではないか。椅子の設置や、土俵にのぼる階段など、『特別扱い』を疑問視する声もあったけれども、おおむね、おもてなしの範囲内で、初めての試みとしては相撲協会も関係者もがんばったのではないかと思う」とした。

続けて、「TLを見ていると、これは安倍さんによる政治利用だ、アメリカに気を使いすぎだ、みたいな意見が見られる」と安倍首相に対する批判意見に言及。「ぼくの感覚は少し違う。確かに、安倍さん側としては、相撲観戦で良好な日米関係を演出することで支持率をあげようという意図もあるのかもしれないけれども、それで左右される有権者の方が問題なのではないだろうか」と異論を唱え、「トランプさんの大相撲観戦は成功だった、安倍さん、その点についてはよくやった、しかし日本の未来を考える政策は全く別の話で、それは冷静に精緻に考えましょうというのがあるべき有権者の姿だと思う」とした。