北米で巨人戦復活!日テレが米最大手衛星放送で配信

東京・港区の日本テレビ

日本テレビは27日、都内の同局で行われた定例社長会見で、米国最大手の衛星放送プラットフォームDirecTVで5月28日から「NIPPON TV Channel」を配信することを発表した。

巨人主催試合や「3年A組-今から皆さんは、人質です」など、すでに同局で制作放送されたドラマ、バラエティーなどのコンテンツを24時間、日本語で放送。主に在米日本人をターゲットとする。全米どこでも衛星放送契約すれば直接受信して見られる。

事業担当の広瀬健一執行役員は「ポイントとしては、2年ぶりに北米で巨人戦を見られる。生でやると時差がありますので、ディレイで放送します」と話し、「DAZN(ダゾーン)を始め、マッチポイントを増やして巨人戦を盛り上げていく施策の一つ」でもあるとした。

また大久保好男社長(68)は、今季から配信サービスのDAZNが巨人主催試合を配信をスタートした影響について「もちろん私たちのビジネスに影響があるのかということも十分検討している。(開始)2カ月くらいですけど、現時点で、それほど大きなマイナスの影響が出ているとは思いません。今後については時間をかけて、1シーズン終わった後に検討することになる。今は大きな影響は出ていない」とした。大久保社長はCS日テレジータスなど系列局の契約への影響についても「顕著な、因果関係が明確な増減があったとは言えない。数字に変化がなかったとは言えないですけど、もう少し分析が必要」とした。

大久保社長は「今回の配信について、日本テレビが了解するという形でスタートしたわけですけど、理由はジャイアンツファンの拡大に寄与したいということです。できるだけ多くの出し口から巨人戦を放送し、ファン拡大につなげていただきたいということで了解している」と、ファン重視の選択であったことをあらためて示した。

地上波のプロ野球中継の減少については、「ナイター全部中継していた時代に比べたら、放送が少なくなっているが、視聴者の需要に合わせた変化という面もある。野球ファンには申し訳ないが、巨人主催ゲームに関して言えばBS(日テレ)で大半、ジータスですべて見られる訳で、手段がなくなったわけではない」と理解を求めた。