ピエール瀧 石野卓球のライブに飛び入り復帰計画も

ピエール瀧被告(19年4月4日撮影)

コカインを摂取したとして、麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(52)の初公判が5日、東京地裁(小野裕信裁判官)で開かれた。瀧被告は起訴内容を認めるとともに、今後も音楽活動を継続したい意向を明らかにした。検察側は懲役1年6カ月を求刑。弁護側は執行猶予を求めて即日結審した。判決公判は18日。

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上下黒のスーツに紺のネクタイ姿で入廷し、傍聴席に芸能リポーターらの姿を見つけたからか「どうも」と笑顔で会釈。職業を「ミュージシャンをやっておりましたが、所属事務所を解雇されたので無職ともいえると思います」とした。手を前で組み、終始神妙な面持ちで初公判に臨んだ。

起訴状によると3月11日に知人からコカインを購入し、翌12日朝に世田谷区内の自宅とは別のマンションで使用した。起訴内容を全面的に認め、コカイン使用について「ストレス解消の手段は他にあると思うが自分の心の甘さがあった。ストレスとは心にたまる澱(おり)のようなもの。近年は役者の仕事をするようになり、時間的、精神的に私生活を圧迫していた」。

瀧被告にコカインを譲り渡したとして田坂真樹被告が起訴されている。瀧被告は入手経路を供述し取り調べに素直に応じたが「いつかは(薬物を)やめなければいけないと思っていた。今回の逮捕がいい機会というか薬物から足を洗うという気持ちになりました」。

弁護側は妻から出された「今後は1人で全てを抱え込んでしまわないように、悩みを共有したり、私にできることをやりたい」と情状を求める嘆願書を明らかにした。瀧被告は家族について「こういう事件が起こると離婚したりということがある中で、家内は一言も言わずこれからも支えてくれると言ってくれた」。保釈後は家族や友人、近隣住人らからのサポートも実感しており「これからはいい意味でもっと甘えていきたい」と述べた。

小野裕信裁判官から今後の音楽活動について聞かれ「音楽を作るということはこれからもやっていきたい。バンドの中で足並みをそろえてやっていきたいというか、やっていかせてもらえたら」と継続を示唆。電気グルーヴの相方石野卓球(51)については「彼の身の回りにも迷惑をかけた」とし「今はこの状況を改善して、済んでからのスタートになると思う」。担当弁護士も公判後「治療に専念していく」と強調した。

今回の事件で電気グルーヴの30周年ライブが中止、出演予定の音楽フェスは石野のみ出演などに差し替わった。関係者によると、薬物治療後、石野出演のステージに瀧被告が飛び入り出演する形などの計画を検討する動きもあるという。瀧被告はファンや仕事関係者に対し「正直にごめんなさい」と謝罪。最後は「2度と薬物に手を出さない」と誓って、初公判を終えた。【大友陽平】