菅田将暉が初監督「クローバー」の世界観を映像化

ショートフィルム「クローバー」で初監督を務めた菅田将暉(中央)。右は主演の太賀

俳優菅田将暉(26)が、初監督を務めることが12日、分かった。

初作品は自身の同名曲を主題歌としたショートフィルム「クローバー」で、7月10日発売の菅田のセカンドアルバム「LOVE」の初回生産限定版に付くDVDに収録される。

ドラマやCM出演多数で、今年後半には舞台主演も決定するなど「今、最も忙しい俳優」の1人の菅田だが、構想半年をかけて楽曲のメッセージをくみ取り、企画・プロデュースも自身で行った、47分のオリジナルストーリー。主演には10代からの友人でもある太賀(26)を起用した。太賀演じるサラリーマンが、上司や友人にもらったプレゼントをきっかけに、身の回りの物を大事にする大切さを知るという、人の心のぬくもりを伝える内容だ。菅田本人や、クローバーを作詞作曲した石崎ひゅーいも出演している。

菅田は「数年前、『クローバー』という曲をひゅーいくんが弾き語りしてくれました。描いてくれたその世界は、まさに自分そのもので、はたまたなりたい自分そのもので、いたく感動したのを覚えています」と回想。「その後、4つ葉のクローバーについて調べていく中で、彼らは、日があまり当たらない所や人によく踏まれる所に出来るということを知りました。その足りないものを補おうとする姿は、まさに奇跡だなと思いました。そしてその哲学を共有できた仲間たちとの、足りないものを補おうとする日々は僕にとって宝物です。というかそれが全てなんです。そんな誰にも見せる必要のない日々を今のうちに残したい、と制作に取り掛かりました」と監督を務めた経緯を明かし「5分のつもりで書いたものがいつのまにか50分近い作品になってしまいましたが、もしよろしければ見て下さい」と意欲作をアピールした。

主演の太賀も「菅田将暉の表現者としての変遷は、友人としても勇気付けられるものがあります。出会って10年近くたちますが、いつの日も変わらず、モノづくりの話で気づいたら朝になります。とはいえ、そんな彼がまさか監督をやるなんて。さすがに想像もしてませんでしたが、想像してみたそれ以上に特別な撮影になりました」と菅田の初監督作にかける情熱を語った。

1年3カ月ぶりとなるアルバム「LOVE」には「クローバー」の他、米津玄師が作詞作曲とプロデュースを担当し、デジタル配信ランキングなどで軒並み1位を獲得している「まちがいさがし」など全11曲を収録。また8月24日からは東京や大阪などツアー5公演が予定されている。