松坂桃李、主演映画HP“パンク”に「熱量すごい」

映画「新聞記者」舞台あいさつ 左から北村有起哉、岡山天音、シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、高橋和也、藤井道人監督(撮影・丹羽敏通)

韓国女優シム・ウンギョン(25)と松坂桃李(30)がダブル主演した映画「新聞記者」(藤井道人監督)の公開記念舞台あいさつが29日、都内で行われ、松坂は公開初日の前日28日に、同映画の公式ホームページが“パンク”したことを明かした。

東京新聞社会部の望月衣塑子記者の著書が原案で、ウンギョン演じる若手記者が政界に切り込む、賛否うずまく話題作。内閣情報調査室の官僚役の松坂は「この新聞記者のホームページが昨日かな、パンクしたらしくて。それだけ、皆さんの感想が多くて、それだけ熱量がある作品なんだなと、今も思っております」と明かした。担当者によると、28日の午前10時~12時にかけ、公式ページがアクセス集中によりパンク寸前となったため制限がかかり、つながらない状態になった。同ページで行っている感想投稿キャンペーンに、アクセスが殺到したとみられる。

松坂は冒頭で「非常にみなさんの感想が気になる作品だなと思っております」とあいさつ。4日の完成試写会では「どういう作品か、まだ見つかっていない」と答えていた松坂は、この日も「(答えを)考えたんですけど、しっくりくるものがなくて。言葉が。最終的に思ったのが、見てくださった皆さんの感想が、この映画のすべてかな、と自分の中で着地した感じですね」と、観客に託した。

夫婦役の松坂と本田翼は初共演。本田は松坂の印象について「静かな方です。とても。落ち着いていて、一緒にいる時間が長かったんですけど、しゃべらなくても平気というか、居心地のいい雰囲気をもっているかたです」と語ると、ウンギョンも「私もそう思っています。すごくいい俳優さんだと思っています」。女優ふたりの褒め言葉に松坂は1歩引いて「あまりしゃべりません」と赤面。本田とは撮影中、ゲームの話題で盛り上がったようで、松坂は「夫婦間の仲はそれでできあがったような感じですね」と笑った。

登壇者がフリップで自らのニュースも披露。ウンギョンが「お祝い! 公開! 新聞記者!!」と書き、「日本のみなさんとお会いして、本当にうれしいし、新聞記者ですばらしい俳優のみなさんと共演して、たくさんの刺激を受けました。なんて言えばいいのかな、はかり知れません!」と熱いメッセージを込めると、松坂は「この後すごい出しにくいんですけど」と苦笑いしながら「テレビが…」のフリップを披露。「テレビがつい先日、うんともすんとも言わなくなっちゃって。リモコンの電池を変えてもつかないし、電池をころころってやってもつかないし、主電源もつかないし、コンセント抜き差ししてもつかない。困りますね。バラエティー番組も見たいし、いろいろ見たい物もあったりするので」と言った後、「これはもう…(出すのを)やめたい!」と笑顔で悲鳴を上げた。

岡山天音、高橋和也、北村有起哉も登壇。松坂はあいさつの最後に、「さっきの話に戻るんですけど、ホームページがパンクしてしまうくらい、みなさんの感想が書き込まれて、それくらいこの作品を見てくださった皆さんの熱量がすごいんだなと思います。皆さんの言葉で、この作品を届けていただけるとうれしいです」と繰り返した。