バツイチ記者「見習いたい」有名人夫婦の振る舞い

夫婦初の同一賞受賞となった宇崎竜童(左)阿木燿子夫妻(2019年7月1日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

宇崎竜童(73)阿木燿子(74)夫妻が、岩谷時子賞特別賞を受賞した。

2人はこれまで数々の賞を受賞しているが、夫婦そろって同じ賞に輝いたのは初めてといい、宇崎は「それだけでうれしい」と言った。

授与式には、夫婦で登壇。降壇の際には、宇崎が阿木にそっと手を出す姿が印象的だった。また、式後の会見でも降壇の際、同様に手を差し伸べていた。そんな宇崎の行動がいちいちかっこよく思えて、同じ男として「こうあるべきなんだろうな…」などと考えさせられた。

一方で、阿木は受賞コメントで「主人から初めてプレゼントされたのが越路吹雪さんのレコードでした」と話した。それまで音楽はラジオで聴いていた阿木さんにとっては、初めてのレコード。その作品が岩谷時子さんの作詞だったことから、「この道に導いてくれたのは岩谷先生だったんじゃないかと思っています」と振り返っていた。

会見でその話題になると、阿木は「なんで越路吹雪さんだったの」と真顔で宇崎に聞いた。これに宇崎は苦笑しつつ、「ファンだというのを知っていたから」と明かし、照れながら続けた。「まだ結婚を認めてもらえていなかったころだったので、これで認めてもらえるように…」。

そんな宇崎の隣で、阿木は「縁結びの神様ですね」と笑ってみせた。

何ともほほ笑ましい光景だった。2016年に、2人は「いい夫婦の日 パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。その時も取材している私自身は、結婚生活に失敗して今は独身。次の機会に自分は宇崎のように振る舞えるだろうか…。あまり自信はないが、「見習いたい」とは思ったのでここに記した。「次」があるかは分からないけど。