八嶋智人「百年名家」放送200回目に感無量

200回を迎えるBS朝日「百年名家」のナビゲーターを担当する八嶋智人と牧瀬里穂

BS朝日のドキュメント番組「百年名家~築100年の家を訪ねる旅」(日曜正午)が7日の放送で200回を迎える。100年以上の歴史を持つ家屋を訪ねる番組で、記念の200回目は鎌倉市の旧川喜多別邸と一条恵観山荘を紹介する。第1回からナビゲーターを担当する八嶋智人(48)も感無量だ。

「最初は古い家を訪ねるなんて『残っていて良かったですね』以外に感想は出てこないと思っていたんですけど、第1回からやってきて、『家は造った人の哲学が具現化したもの、その中に入り込んで何かを感じることができるっていうのは、人生勉強ができることなんだなあ』という実感が回数を重ねるごとに増していきました」

番組が始まったのは2011年4月。東日本大震災発生の翌月で、家屋を考えるには、重い現実がのしかかった。実際に第1回放送予定だった千葉・佐原は震災前にロケを終えており、しばらく放送を見合わせた経緯もあった。

「皆さんの人生の価値観みたいなものが見直されるようになったと思うんです。そういう意味で、ちゃんとずっと残っているものに対する特別な意識や敬意みたいなものが、強まっているような気がしています。どんな事でも始まりは新しい。それを大切に守って、いつしか伝統になってゆく。つまり残っている意味があると思うのです」

8年を経て、被災した佐原も美しい街並みを取り戻したという。

「今はきれいな町に戻っています。そういう場所にも改めて伺ってみたい。それに他のロケ先でも、修繕する前に見せていただいた建物もあるので、修繕後も取材したい」

12年12月から共演する女優牧瀬里穂(47)とともに、次の100回を目指し、百年名家を訪ねる旅を始めている。