前田敦子28歳翌日「自分の誕生日…忘れてました」

映画のロケ先だった大阪府立茨木高校で、完成披露試写会を行い、舞台挨拶を行った前田敦子(中央)高良健吾(同左)ら=大阪府茨木市(撮影・村上久美子)

女優前田敦子(28)が11日、初の母親役を務めた映画「葬式の名人」(9月20日全国公開)のロケ先となった大阪府立茨木高校で、完成披露試写会に登壇した。

前田は前日10日が誕生日。同校の吹奏楽部から「ハッピー・バースデー」の演奏を贈られ、在校生代表から花束を受け取り「自分の誕生日…忘れてました。でも、ほんとうれしいです」と満面笑みでこたえた。

試写会前のあいさつには、共演の高良健吾(31)、劇中で息子を演じた阿比留照太(10)らとともに登場。私生活でも3月に男児出産を報告した前田は、劇中でも、シングルマザーとして息子を育てる設定だった。

前田は、しっかり者の阿比留に「役柄も、実際にも本当にしっかりしている子で、こんなかわいい息子がいたら、そりゃあ楽しいだろうなと思っていました」。前田によると、初の関西弁挑戦に苦戦していると、兵庫県出身の阿比留が助言をくれたり、楽しく場を盛り上げたという。

その一方で、前田が真剣に仕事に向き合っていると「ずっと黙っていて、そっと離れたり。場の空気を読む力がすごい」と感心しきりだった。

前田からベタボメされた阿比留は「あっちゃんママが関西弁を練習している姿がとてもかわいかった。覚えていてくれて、すごいうれしい」と話すと、笑みを弾けさせた。

そんな“母子”を見守っていた前田の同級生役の高良は、ちょうど1年前に同校で行われたロケを振り返り「2週間ちょっとで撮影したんですが、とにかく暑かった。でも、今、こうして、在校生の皆さんと(映画を)見られることを誇らしく思います」と話していた。

同映画は、この日の完成披露試写会が国内で初上映。試写会には在校生、OBら800人が参加した。9月20日の全国公開に先駆けて、大阪府茨木市内では8月16日から先行公開される。