結城決死の逃亡「TWO WEEKS」1話見どころ

突然明らかになった娘(稲垣来泉=左)の存在に戸惑いながらも、父親としてのいとおしさを覚える結城大地(三浦春馬)(C)カンテレ

俳優三浦春馬(29)主演のフジテレビ系連続ドラマ「TWO WEEKS」(火曜午後9時、初回15分拡大)が16日にスタートする。

三浦が演じる結城大地は、殺人未遂で服役した経験を持ち、人生に希望を持たず、毎日を刹那的に過ごしている。そんな彼の前に別れた青柳すみれ(比嘉愛未)が現れる。結城との間に8歳になる娘のはな(稲垣来泉)を産んでいたこと、はなが白血病であることを告げられる。結城はドナーに適合したが、殺人のぬれぎぬを着せられ、はなに骨髄を提供するために逃亡する。娘の命のタイムリミット2週間後に向けて逃げ続ける。

初めて父親役を演じる三浦は「毎日の撮影が、これまでの自分が感じたことのない感情との出合いです。戸惑う瞬間もありますが、日々全力で撮影しています。来泉ちゃんと一緒に過ごす時間はしびれます。演じる前はここまで首ったけになるとは思いませんでした。実は2人で撮った写真があるんですが、携帯の待ち受けにしました。いまの僕のモチベーションは来泉ちゃんです。それこそ、主人公を演じるうえで原動力になります。スタッフの楽しそうな姿を見ることも僕の支えになる。こんな和やかな現場ですが、撮影がハードであることも確かです。この夏一番のスリリングでハートウオーミングなドラマになると自負しています。僕にとってはおそらく20代最後のドラマ。みなさんに力強く届けたいと思います」と話している。

第1話では、結城(三浦)の前に、かつて人生で唯一心の底から愛していながら「ある出来事」により一方的に別れを告げたすみれ(比嘉)が現れる。そして彼女から、娘を産んでいたこと、そして、8歳になる娘のはな(稲垣)が白血病であることを告げられる。突然明らかになった娘の存在に戸惑いながらも、病院で初めて出会ったはなを前に、父親としてのいとおしさを覚える結城。さらに、幸運にもドナーに適合したことで、結城は再び自分が生きる意味を見いだす。

月島楓(芳根京子)は、かつて父親を死に追いやった8年前の事件の黒幕に報復するため、旧知の仲の国会議員・久我早穂子(黒木瞳)の支えも受けながら検事の道に進んだ現在も、独自に捜査を進めていた。そんな中、楓のスパイとして黒幕に迫った協力者が変わり果てた姿で見つかる。逮捕されたのは、遺体発見現場にいた結城だった。

はなの手術まで2週間。このままでは骨髄移植手術を行えないと考えた結城は、娘の命を救うため決死の逃亡に身を投じる。そんな結城の足取りを、刑事・有馬海忠(三浦貴大)をはじめとした警察、そして協力者の死の真相を確かめたい楓ら検察が追い始める。さらには、結城と古くからの付き合いがある実業家・柴崎要(高嶋政伸)もその動向を虎視眈々(たんたん)とうかがっていた。