【台北20日＝大友陽平】三代目J　SOUL　BROTHERS登坂広臣（32）が、台北南港展示館スカイドームで初の海外単独ライブを行った。所属するLDHのソロアーティストとしても初となる海外単独公演で、現地のファンら3000人を魅了した。

「ダージャーカイシンマー？　ウォースーOMI！（皆さん楽しんでますか？　登坂広臣です）」とあいさつし、会場は愛称の「OMI」コールに包まれた。「今日は来てくれてありがとう」と中国語で続け、最新曲「NAKED　LOVE」や三代目の「R．Y．U．S．E．I．」、台湾でも人気で、曲をモチーフにした映画作品に主演した「雪の華」を披露。ゲスト出演したELLY（31）とのコラボも見せた。

17年から「HIROOMI　TOSAKA」としてソロプロジェクトを本格始動させ、実績を上げてきた。昨年は、初の全国アリーナツアーを開催して約24万人を動員。16年に、映画「HiGH＆LOW　THE　RED　RAIN」上映イベントで台北市内を訪れ「いつかライブをしに戻ってきたい」と話しており、「実現できて、改めて頑張ってきて良かったと思います」と感慨深げに話した。

海外での挑戦は、新鮮だという。今月3日に米ロサンゼルスで行われた音楽フェス「OTAQUEST」に出演し、海外初ステージを経験した。「僕を初めて見る人がほとんどの中でやる楽しさがあって、フレッシュな気持ちを思い出させてくれます」。今後も海外での挑戦を視野に入れており「音楽に国境はないと肌で感じています。いずれアジアツアー、世界ツアーとできればと思いますが、国境を超えて音楽を届けることが当たり前になればと思いますし、LDHの後輩たちのためにも、その土台を作っていければと思います」。台湾のファンにも「また新しいエンターテインメントを持ってこられるように頑張ります」と約束した。

◆登坂広臣（とさか・ひろおみ）1987年（昭62）3月12日、東京都生まれ。10年9月に「ボーカルバトルオーディション2」に合格し、同11月に三代目J　SOUL　BROTHERSのボーカルとしてデビュー。14年に「ホットロード」で映画初主演し、今年2月公開の「雪の華」でも主演。17年から「HIROOMI　TOSAKA」としてソロプロジェクトを本格始動。血液型A。

○…登坂はライブ前日の18日に現地入りすると、台北松山空港には約400人のファンが出迎えた。「毎回温かく迎え入れてくれて、来れば来るほどこの国のことを好きになっていきます」。09年9月から、LDHが運営するスクール「EXPG」台北校もあり、この日の公演にも生徒8人がダンサーとして出演した。移動中には本場のタピオカも堪能し「日本では飲まず嫌いでしたが、飲んでみたら『うまいな！』って。日本で人気の理由が分かりました」と笑顔を見せた。