岡本社長「妥当だった」入江の即解雇/一問一答11

会見で涙を流す吉本興業の岡本昭彦社長(撮影・横山健太)

吉本興業の岡本昭彦社長(52)が、雨上がり決死隊宮迫博之(49)、ロンドンブーツ1号2号田村亮(47)らによる詐欺グループを相手にした闇営業問題などについて22日、都内で記者会見を行った。

◇一問一答その11◇

-共同確認書に法的拘束力がある、ということだが、違反した場合、解雇や謹慎など処分を受ける可能性はあるのか

岡本社長 そういうことが起こった時に、どう対処するか、ということで、社員も等しくサインしていくので、順守していく、ということです。

-不透明なギャラの配分などの部分も入れた方がいいのでは

岡本社長 それは先ほどの、今後どのような形でタレントがやっていくのがいいか、ということを話を聞きながら、と考えております。明記したいという人がいるかもしれませんし、明記したくない、という人もいるかもしれないし、個人の中で聞きながら、と考えています。

-共同確認書でSNSの発信を制限する内容もあったが、その項目を入れた理由は

小林弁護士 利用について制限はしておりません。使うに当たっては注意するように、ということです。

-宮迫や亮がギャラをもらってない、というのは不自然。また入江が調査1日で契約解除になったが、妥当だったのか

岡本社長 入江君の件に関しては妥当だったと思っています。他のメンバーに関しては、ヒアリングで、ということだったので。疑うとかそういうことではなかった。もらってない、というところから入ってますから、当たり前のようにそれを信じた、というところ。

-ガバナンス態勢のありかたについて、どこに問題があると考えているか

岡本社長 コンプライアンスの件に関しては、後手にまわっているというよりは、どこまで強化するか、ということだと思って10年前から取り組んでいる。今回こういうことが起こったことは真摯に反省し、完璧を目指していく。ただ後手にまわったということはないと思う。現場におけるタレントさんとのコミュニケーションが足りていないということが原因だと思います。

-経営陣が減俸1年という立場ですが、入江が解雇されて経営陣には甘い、という印象を受けるが

岡本社長 入江君の場合は直接の仲介をしていたということもありますし、そういうことです。知っていたかとは別に、そういうことです。我々の減俸に関しましては、今の話も真摯に受け止めながら、社内で相談します。

-「会見したいなら契約解消か引退か」という文面を考えたのは、岡本社長の指示で小林弁護士が考えたのか

岡本社長 そうです。僕も確認して、ということです。

-処分を撤回するなら、宮迫の主張を認める方向に舵をきるのか

岡本社長 それは宮迫君ときちんと話をして。まずテーブルについてもらえるかどうか、ということもありますので。

-今回のパーティー含め、吉本社員が反社会的勢力のパーティーに参加したことは

岡本社長 ありません。

-世間がこの会見で納得していると思うか

岡本社長 先ほどのSNSの反応もあるので、十分ではないところもあるとは思いますが、十分であるところを目指して、説明していきたい。

-対応策が具体的ではない

岡本社長 タレントさんの話を聞けるような人材をグループの中から充当していく。