週5短縮のNHK朝ドラ、土曜はダイジェストも検討

連続テレビ小説「エール」ヒロイン発表会見で笑顔を見せる窪田正孝と二階堂ふみ(2019年6月3日撮影)

NHK連続テレビ小説が、来春スタートの「エール」(主演窪田正孝)から土曜の放送をなくし、週5日に短縮されることが24日、分かった。朝ドラ初の4K制作と働き方改革によるもので、木田幸紀放送総局長が定例会見で明らかにした。

「エール」から朝ドラが4K制作となることについて木田氏は「2Kのみの制作に比べ、準備、収録、編集の作業に時間がかかり、制作期間が延びることが予想される。視聴者の皆さまに楽しく見ていただける連続テレビ小説を継続して制作していくため、週5日の放送とする」とした。

また、働き方改革の流れの中での判断であるとし「スタッフ、出演者の健康状態を考えると、疲れ切った状態になるのはよくない。存分に力を出していただくため、総合的に判断した」と話した。

土曜については「平日に見ることができない皆さまを意識した新しいサービスができないか、今後の議論の中で検討したい」とした。ダイジェスト版の放送なども「今後の議論で検討する」という。

木田氏は「土曜に新作を放送できないのは本当に残念なこと。視聴者の皆さんからすると、どうして1日やってくれないんだという思いもあると思うが、朝ドラはたくさんの分量を撮影しないと間に合わない」と語った。

NHKは、17年に「NHKグループ働き方改革宣言」を行い、朝ドラに関して、20年からスタジオ収録を午後9時までとする原則を決めている。