広瀬すず「なつぞら」雪次郎、帯広に戻る21・2%

NHK「なつぞら」の会見を行った左から松嶋菜々子、粟野咲莉、広瀬すず、草刈正雄、藤木直人(2019年3月6日撮影)

女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の26日に放送された第101回の平均視聴率が20・9%、27日放送の第102回が21・2%(ともに関東地区)だったことが29日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、雪次郎(山田裕貴)は蘭子(鈴木杏樹)の家に招かれ、蘭子に「好きです」と思いを告げた。そして、思いや劇団が分裂してからこれまでの出来事を打ち明けた。しかし、蘭子は「雪次郎の芝居は最低、最悪。下手すぎて」とダメだし、家から追い出すと涙した。風車にやって来た雪次郎はやけ酒を飲んだ。話を聞いた亜矢美(山口智子)は、過去の経験から、蘭子は雪次郎のことを思い、若手劇団員が作った新しい劇団へ行かせるために言った言葉ではないかと告げた。

なつらが作ったテレビ漫画「百獣の王子サム」の放送が始まり、子供らは見入っていた。十勝の柴田家でも富士子(松嶋菜々子)や剛男(藤木直人)、泰樹(草刈正雄)らが、なつの活躍を喜んだ。しかし、東洋動画のテレビ班では、演出の坂場(中川大志)と制作進行の言い争いが絶えなかった。そこで、なつは、いろいろな場面での動画をうまく簡略化するアイデアを出した。するとなつは作品づくりの中核を担うようになった。その頃、帯広にある雪月では、大きなカバンを抱えた雪次郎が戻ってきた。雪次郎は雪之助(安田顕)に「演劇は捨ててきた。悔いはない。菓子職人として鍛え直してくれ」と涙を流し、お願いした、という内容だった。