葛藤する柚木が下す決断とは「サイン」5話見どころ

テレビ朝日系連続ドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」制作発表に出席した、左から西田敏行、高杉真宙、松雪泰子、大森南朋、飯豊まりえ、仲村トオル

大森南朋(47)主演テレビ朝日系ドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」(木曜午後9時)の第5話が今日15日、放送される。

韓国で放送された人気ドラマ「サイン」のリメーク版。大森演じる天才法医学者・柚木貴志が国家権力と戦いながら遺体に残る証拠(=サイン)を探し、事件の真相に迫るストーリー。共演は松雪泰子、飯豊まりえ、高杉真宙、西田敏行、仲村トオル。

前回第4話では「慶徳小笠原病院」院長・小笠原達三(篠井英介)による25年前の医療ミス疑惑、「日本法医学研究院」元院長、兵藤邦昭(西田)の解剖結果捏造(ねつぞう)疑惑が浮上。また、小笠原病院の医師2人が同じタイミングで不審な死を遂げ、兵藤も自殺した。

今日放送の第5話では、柚木が25年前の疑惑の真相に迫る。柚木は兵藤が自殺前に法医学研究院院長・伊達明義(仲村)と会っていたことを知る。恩ある兵藤が自殺を選んだことにショックを受けると同時に、経緯が理解できない柚木は伊達に詰め寄る。

そんな中、失踪していた小笠原病院の元看護師が遺体で見つかる。先に亡くなった2人の医師と同様目立った所見はなかったが、医師たちは亡くなる直前に小笠原に会っており、捜査一課管理官・和泉千聖(松雪)は事件性を疑う。柚木も毒殺の可能性を捨てきれないでいたが、血液検査では毒は検出されなかった。しかし、25年前の小笠原の手術に死亡した3人が立ち会っていた共通点が発覚。柚木は医療ミス疑惑の真相に近づくとともに、小笠原病院に勤め、同時期に亡くなった父の死因に関する事実を知る。さらに法医学研究院の成り立ちに大きな闇があることを知り、遺体に残る真実だけを追い求めてきた柚木の信念は揺らぐことになる。

第5話では権力と信念のはざまで葛藤する柚木が描かれ、ラストは驚きの決断を下す。また、柚木の前に立ちはだかる権力者として描かれてきた伊達の過去も明らかになり、法医学研究院を守ろうとする伊達なりの論理も見え始める。単なる悪役に終わらないバックボーンに、伊達の魅力が増す回かもしれない。