菅田将暉、ブチ切れ演技YOSHI「絶対事故遭う」

映画「タロウのバカ」完成披露舞台あいさつに出席した、左から大森立嗣監督、菅田将暉、YOSHI、仲野大賀

俳優YOSHI(16)が主演映画「タロウのバカ」(大森立嗣監督、9月6日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。

動物のマスクを被っての登壇となったが、菅田将暉(26)仲野大賀(26)を両サイドに従えての舞台あいさつとなった。

YOSHIは菅田をして「スーパースター」と言わしめる存在。ともに登壇した大森監督が「グーグルで『14歳有名人』で検索したら、下の方で引っかかった」ことがきっかけでデビューとなった。

舞台あいさつでもはしゃぐYOSHIとの初対面を菅田と大賀は「絶句です」と表した。「真面目な話、この才能を生かすも殺すも俺ら次第だったから、結構会議した」と明かした。菅田は「このまま放っておきたいけど、そうしたら絶対事故に遭う。そんなことでこの才能が失われるのは嫌だから、何から教えるのか。初めてそんなこと考えた」と振り返った。

撮影中、YOSHIがアドリブで菅田に絡んできた。「台本を越えてきて『いいぞ!』とも思ったけど、倒してブチ切れたんです。お芝居で。その瞬間YOSHIの目が変わった。『ちゃんと集中しなきゃダメだ』って。その次のシーンからは俳優部になった」とエピソードを明かした。

怒りについて扱うシーンがある。怒りについて、「人間の欲。今マンネリ化している世の中だけど、そんな欲をフラッシュバックさせるもの」と語った。菅田は「ただのバカじゃないんだよなぁ~」とつぶやいていた。

大森監督も「俺たちも試されていた」と振り返った。「制作陣も『YOSHIをつまらなくしたら俺たちの責任だ』くらいの気持ちでした」と話した。

舞台あいさつでははしゃぎ倒すYOSHIを菅田が巻き舌で一喝するシーンもあったが、逆に思い入れを感じさせた。