9・16は「安室奈美恵の日」今月末にも正式発表

安室奈美恵さん

平成を代表する歌姫安室奈美恵さん(41)が昨年引退した9月16日が、「安室奈美恵の日」として制定される方向であることが28日、分かった。

ゆかりの地である沖縄県宜野湾市の観光振興協会が日本記念日協会に申請。振興協会によると、早ければ今月末にも正式発表される見込みという。

安室さんは沖縄県那覇市出身。同市からも近い宜野湾市は1995年、初めて沖縄凱旋(がいせん)ライブを行ったメモリアルな場所だ。17年には同市に5万2000人を動員し25周年記念ライブを開催。引退前日の昨年9月15日にはラストステージも行ったことから、ファンの間で宜野湾市は「聖地」と呼ばれているという。また92年の9月16日は、所属したグループ「スーパー・モンキーズ」のデビュー日でもある。

宜野湾市観光振興協会には引退に合わせて集めたファンのメッセージ約3万5000通と、安室さんのサイン入り「ハートポスト」が展示されているという。振興協会によると、同協会が安室さん側と連絡をとった上で、今月23日に日本記念日協会に申請した。協会では「展示物を見るために多くのファンが訪れている。『記念日を作りたい』という声がたくさんあって申請を決めた」と説明した。

安室さんは故郷愛が強いことで知られる。昨年5月に芸能人として初の沖縄県民栄誉賞を受賞した際には「沖縄は私にとってとてもやさしい場所。帰って来るたびにいつも初心に戻してくれる」と話していた。

審査を経て今後、日本記念日協会が「安室奈美恵の日」を記念日に制定するかどうか正式決定するとみられる。制定された場合、初めて迎える来月の「安室奈美恵の日」では、観光振興協会などが主催するメモリアルイベントなどが同市で予定されている。

◆日本記念日協会 一般社団法人。1983年から記念日についての研究や広報活動を行ってきた「日本記念日委員会」が91年4月に、「日本記念日協会」として発足。記念日の認定と登録を行い、17年末までに1800件を超える記念日が登録されている。希望者は記念日の名称、由来、日付などを申請書に明記して申し込み、協会の審査会で目的や活動内容などから合否を判定する。