NHK朝ドラ「エール」唐沢寿明、菊池桃子ら出演

菊池桃子(2018年8月31日撮影)

NHKは6日、窪田正孝(31)が主演を務める来年度前期の連続テレビ小説「エール」の新たな出演者を発表した。俳優唐沢寿明、菊池桃子、佐久本宝、風間杜夫、山崎育三郎、中村蒼、森山直太朗が出演する。唐沢と風間以外は朝ドラ初出演。

主人公古山裕一の父の古山三郎を演じる唐沢寿明は「この『エール』で3回目の連続テレビ小説の出演となりますが、“昭和”“平成”“令和”とそれぞれの時代で出演させていただけることはとても光栄です。連続テレビ小説は時代が変わっても、どこか変わらない空気が流れていると感じます。主役の窪田君は数年前に共演してからいつも頑張っている姿を間近で見ていたので、今回、自分が何か力になれることがあるなら喜んで参加したいと思いました。役柄の父親としても、役者仲間としても成長する姿を見守っていきたい」とコメントした。

菊池は裕一の母を演じる。「オリンピックイヤーに、声援や応援を意味するタイトルの『エール』に参加させていただくことは大変幸せなことです。私は裕一を、そして家族を普遍的な母の愛で精いっぱい包み込むように演じたいと思っています。テレビの前の皆様にも温かいエールが届きますように」とコメント。

裕一の弟を演じる佐久本は「初めに『エール』の台本を読ませていただいた時、胸が躍る感覚になりました。古山浩二という人間を生きられること、また、縁のある福島という地が古山家の舞台というのもすごくうれしいです。大先輩方のお力をお借りして、魂でぶつからせていただきます」とコメントした。

山崎と中村は裕一の幼なじみ役。山崎は「古関裕而さんの親友で、日本を代表する歌手伊藤久男さんをモデルにした佐藤久志役として出演させていただきます。憧れの連続テレビ小説初出演、大変光栄に思います。子供の頃から芝居と同じだけ歌を歌ってきた僕にとって、この役との出会いは宝です。歌手という役柄に初めて挑戦するので、芝居と音楽に誠実に向き合い、佐藤久志としてこの時代を懸命に生きたい」。

中村は「さまざまな物事に対して、悩んで後ろ向きになってしまったり立ち止まったりしてしまうことが多い自分ですが台本を読んで登場人物のせりふや行動に力をもらいました。そのような作品に携われる喜びを感じております。そして自分がこの作品からもらった力を視聴者の皆さんにも届けられたらなと思っています」とコメント。

森山は裕一の恩師を演じる。「台本を読んで、自分にとってはモノクロームな時代を生き抜いた音楽家の古関裕而さんの葛藤と成長、そしてそれを取り巻く人々の活気ある姿が確かな色彩を持って感じ取れました。劇中にも度々出てくるオルガンやハーモニカを奏でるように、スタッフや出演者の皆さんと1つ1つ感情を積み上げていけたらと思います」とコメントした。

風間は裕一の伯父役。「『エール』という潔いタイトルに、作品に入る前から力がみなぎる。縁の深い福島の空気を肌に感じながら演じてみたい。主人公は窪田正孝君。信頼する役者だ。僕は彼の伯父役で、対立する頑固者らしい。本当は、心からのエールを送りたいのだが」とコメント。

同作は「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」などの応援歌の数々を作曲した、古関裕而さんと妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)さんをモデルに、音楽とともに生きた夫婦を描く。妻役のヒロインを二階堂ふみが務める。