山田洋次監督懐かしがる、渥美清さんと松竹新喜劇

「松竹新喜劇 錦秋特別公演」の制作発表に出席した山田洋次監督。後方は曽我廼家寛太郎(撮影・星名希実)

映画「男はつらいよ」シリーズを手がける山田洋次監督(87)が6日、大阪市内で、松竹新喜劇とタッグを組み上演する「松竹新喜劇 錦秋特別公演」の制作発表に出席した。同公演は2本立て。山田監督は「大阪の家族はつらいよ」の演出を務める

山田監督は「松竹新喜劇は昔からのファン。寅さんを演じた渥美清さんは、(藤山)寛美さんの大ファンで、東京公演のときは初日と中日と千秋楽に行く。寛美さんのまねをしながら、よく僕に教えてくれた」と懐かしがった。

当時から、松竹新喜劇と一緒に仕事をしたい思いがあったとも明かした。

自身が手がけたヒット映画「家族はつらいよ」の後、作品中のセリフを、大阪弁に変えたら「別のものができるんじゃないか」と考えていたという。

妻から離婚届のハンコを要求される夫を演じる渋谷天外(64)は「寅さんの監督がうちの劇団の演出をするのは夢心地」。山田監督については「『一言一句変えるな』『右手と左手を変えたら怒られる』など、シビアな演出と聞いてビクビクしていました」と笑わせた。

大阪弁で「家族はつらいよ」を演じることについて、山田監督は「大阪弁でも大きな変化はない。男女が均等でないことにメスを入れるのが大きなテーマです」。大阪の芸能に触れ「スピーディーに話し、楽しむのが大阪の独特の文化。楽しいおしゃべりの世界の中で、テーマが浮き上がってくれば」と語った。

今公演は11月13~24日に大阪松竹座で上演され、「舞妓はんと若旦那」と2本立て。

また、9月新派公演「家族はつらいよ」が7~16日で同劇場で上演され、こちらも山田監督が脚本・演出を手がけている。12月27日には映画「男はつらいよ50 おかえり寅さん」が公開される。