渡哲也、1年ぶり仕事現場は吉永小百合と松竹梅CM

宝酒造「松竹梅」新CMの撮影を行った渡哲也と吉永小百合

俳優渡哲也(77)吉永小百合(74)がこのほど、宝酒造「松竹梅」の新CM撮影を行い、8日、ビジュアルが解禁された。同社CM共演10回目の節目を迎えた2人。息ぴったりで、令和の正月を彩る作品に取り組んだ。12月25日から放送。

9月6~7日の2日間、都内で撮影された。初日はスチール撮影約30分、2日目はムービー撮影約1時間だったという。

渡と吉永は昨年9月の同社CM撮影以来の再会で、カメラ前で握手を交わし、撮影に入った。映画「愛と死の記録」(66年)で初共演し、「長崎ぶらぶら節」(00年)で共演、CM共演も長いとあって、撮影合間に2人が談笑するなど、和気あいあいと進んだ。

渡は4年前に急性心筋梗塞で手術を行い、持病の呼吸器疾患もあって体力回復につとめている。現在、週3~4回、ストレッチや筋トレを行っている。仕事現場は約1年ぶりだが、立ち会った関係者によると、渡の表情は明るく、「大きなよろこびに」というせりふの力強さが印象的だったそう。終了時はスタッフに「どうもありがとうございました」と大きな声であいさつし、笑みを見せた。

渡は「吉永さんとの共演は、安心感がありなごやかな雰囲気で撮影することができました。現在はトレーニングをしながら体力の回復に励んでおります。宝酒造さんのお心遣いと、皆さま方の思いやり、ご協力でここまで来ることができたと思っております。心より感謝申し上げます」とコメント、吉永は「今年も渡さんと楽しい現場で新しいコマーシャルを作りました。ご期待ください」と話している。

今年7月17日、石原プロモーションを立ち上げた石原裕次郎さんの三十三回忌を迎え、年忌法要を最後にする「弔い上げ」の節目となった。渡は「石原裕次郎さんが亡くなられて今年で三十三回忌を迎えました。70年に石原が宝酒造さんCMをお受けして以来、来年で半世紀の節目を迎えることになります。時の流れの早さを感じながら、裕次郎さんとお酒をくみ交わしたうれしく楽しい日々を思い出しております」と、さまざまな節目と裕次郎さんに思いをはせた。

▼渡は宝酒造「松竹梅」CMに32年間出演を続けている。吉永とのCM共演は98~00年と続き、3年前から再タッグを組んでいる。2人の効果もあり、同社は昨年の日本酒の国内出荷量1位となった。渡は「ナンバー1になられおめでとうございます」と祝福、吉永も「渡さんと撮影でご一緒し日本一になったことをとても喜んでおります」。所属する石原プロモーションと同社との付き合いは67年に始まった。裕次郎さんは「松竹梅」CMに70~87年に出演。渡は裕次郎さんの後を継いだ。