85歳フランキー・ヴァリ最後の日本公演で観客魅了

年齢を感じさせないボーカルを披露するフランキー・ヴァリ

米ポップス歌手フランキー・ヴァリ(85)が10日、東京・昭和女子大人見記念講堂で、「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ ジャパン・ツアー2019」東京公演を行った。14年の日比谷公会堂での初来日から、約5年ぶり。

オープニングではデビューから現在に至るまでの栄光の軌跡をまとめたVTRが流された。SEに合わせた拍手が自然に起きた。そのSEがバンドの演奏に変わり、ヴァリが登場した。

「東京にまた戻ってきました。今夜はきてくれてありがとう。さあ、ロックンロールしましょう!」の呼びかけに会場は惜しみない拍手で応えた。

ライブでは年齢を感じさせないツヤのあるハイトーンボーカルと“世界を制したファルセット(裏声)”で観客を魅了した。また、シャウトで会場をあおり、「みんな手拍子を!」と要求。ダンサブルなナンバーでは、コーラスメンバーと一緒にステップを踏むなど、“スーパーおじいちゃん”ぶりを見せつけた。最後はスタンディングオベーションの中、「We love Tokyo!」とメッセージを残した。

約2時間の公演で、世界中のアーティストがカバーした「君の瞳に恋してる」や「グリース」「シェリー」など、全22曲をほぼノンストップで披露した。キャリア最後の日本公演がアナウンスされていたが、輝かしい最後を飾る日本公演となった。