G・パルトローがハリウッド重鎮訴追の立役者だった

グウィネス・パルトロー(ロイター)

女優たちへの性的暴行や虐待などの告発が相次ぎ、ついに昨年5月に逮捕および訴追されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン被告(67)。勇敢に一連の告発の口火を切り、ワインスタイン訴追の立役者となった女優は、オスカー女優のグウィネス・パルトロー(46)だったという。

ニューヨーク・タイムズ紙のリポーターら2人が9日、米トーク番組「トゥデー」に出演し、「多くの女優たちが被害について話すのをためらう中、グウィネスは私たちの取材に初めて電話で応じた人々の1人だった。彼女は、我々の調査を助ける決意を固めていた」と語った。

リポーターらは当時を振り返り、「ワインスタインは、グウィネスのようなビッグスターが事実を公にすれば、どんな結末が待っているか知っていたし、非常に恐れていた」と語った。

90年代、22歳だったパルトローは、ワインスタイン被告製作による映画「エマ」(1996年公開)の主演女優に抜てきされ、ホテルのスイートルームで打ち合わせのために会った際、身体に触れられた上、寝室に誘われたが、逃げ出したことを告白している。

パルトローは1999年、被告が製作した映画「恋に落ちたシェークスピア」で主演女優賞を受賞した。ワインスタイン被告は一連の告発がもとで、アカデミーから追放処分を受けている。(ニューヨーク=鹿目直子)