中村玉緒「好きだった」勝新の前に噂された市川雷蔵

市川雷蔵さん没後50年特別企画「市川雷蔵祭」のトークショーに参加した中村玉緒(撮影・大井義明)

中村玉緒(80)が14日都内で、69年に亡くなった市川雷蔵さん(享年37)没後50年の映画上映企画「市川雷蔵祭」のトークショーに参加し、かつて恋仲と報じられた雷蔵さんを「好きだった」と振り返った。

玉緒は故・勝新太郎さん(享年65)との結婚前、週刊誌などで雷蔵さんが結婚相手とたびたび報じられた。玉緒は「そういうこと(交際関係)は全くなかったんですけど、今考えたら、ちょっと主人には悪いけど、好きだったのかな」と話し、会場は爆笑に包まれた。MCからは、勝さんから猛アタックを受けたのか、と問われた玉緒は「アタックというか…婚前交渉というか。もう、つわりがひどくてね。うちに帰って天井見ても気持ち悪い。それが今、2人の子どもなんですけど」と、“できちゃった婚”だったことを回想。「(雷蔵さんと)肉体関係はございませんでした」と笑った。

雷蔵さんは台本を忠実に守るタイプだったといい、「主人は自分で変えてしまいますからね、台本を」と、またも勝さんをオチに。「私は市川雷蔵さんが大好きでした」ときっぱり話した。玉緒の父、中村鴈治郎と雷蔵さんがマージャン仲間だったことも振り返り「お正月に父のマージャンについて行って。その時も何も関係はなかった」と、少し恨めしげな表情も。昨年亡くなった女優の赤木春恵さんからは「ねえ、玉緒ちゃん、雷蔵さんは早く死ぬでしょう。勝ちゃんはいろいろあったでしょう。どっちにしてもあなたは幸せになれないのよ」と言われたことも明かした。

一方で玉緒は、夫の勝さんの武勇伝も披露。「何年か前にタクシーに乗って。810円とありますでしょう。出そうと思ったら『今日は結構です。勝さんが生きてる時、ワンメーターのところ1万円もらったんです。玉緒さん今日は結構です』って言われまして。花売りのおばさんも銀座で『これ売れ残りですけど勝さんに』と。雷蔵さんはそういう“遊び”はなかった」と振り返った。

80歳の玉緒だが、和服を立派に着こなしトークもキレキレ。トークショー後も「(明石家)さんまさん、結婚しないね。さんまさんはウワサになった人とは結婚しないのよ」と客席に話しかけ続けるなど、バイタリティーは健在だった。